プレミアリーグ

先日のFAカップでの試合でクレイグ・カバナー主審に対する抗議と暴力行為で退場処分を受けたミトロヴィッチ。

試合後FAはこの行為を問題視し、ミトロヴィッチに8試合の出場停止処分を科した。

イングランドでの長期の出場停止処分といえばスアレスのイバノビッチへの噛みつきによる処分やジョイ・バートンのマンチェスターC戦での暴力行為などが思い浮かぶ。

今回のミトロヴィッチに関しては8試合という処分をFAは下したが、過去にはこういった暴力行為に対しどのような処分が下っていたのか。

過去に下されたFAからの処分で、長期の出場停止が科された例をいくつか紹介する。

ルイス・スアレス(10試合)

2013年4月のプレミアリーグ、リーバプール対チェルシー戦でチェルシーの右サイドバック、ブラニスラフ・イバノビッチに噛みついたスアレスに10試合の出場禁止処分をFAは科した。この処分により、スアレスは、2012-13シーズンのプレミアリーグの最後の4試合を欠場。13-14シーズンもプレミアリーグ第5節まで欠場したが、優勝争いを繰り広げるチームを牽引し、31ゴールを決め、得点王となった。

ディ・カーニオ(11試合)

熱い選手で知られるディ・カーニオ。シェフィールド・ウェンズデーでプレーしていた1998年9月のアーセナル戦で、レッドカードを提示された際、主審のポール・アルコックを就き飛ばし、11試合の出場停止処分が下った。

リオ・ファーディナンド(8カ月間)

2003年12月、ファーディナンドは、前年9月の薬物検査を欠席したため、FAから8ヶ月の出場停止処分を受けた。この処分は2004年1月から施行され、ユナイテッドのシーズン後半戦と、その夏のEUROに出場したイングランド代表としての活動を行うことができなかった。

エリック・カントナ(9か月間)

1995年、セルハースト・パークで行われたクリスタル・パレス戦で、マンチェスター・ユナイテッドのカントナがリチャード・ショーに暴力を振るい、退場処分を受けた。その後カントナはスタンドの観客から煽られると、広告板を飛び越え、1人の観客に飛び蹴りを繰り出した。この行為により、カントナは9か月間の出場停止処分を受けた。

ジョイ・バートン(18か月間)

バートンは、2012年にエティハドスタジアムで行われたマンチェスターC対QPRで、アグエロに暴力行為を行い、12試合の出場停止処分を受けたことがある。

しかし、バートンのキャリアで最も重い制裁は、2017年4月、10年間に渡ってサッカーの試合で1,200以上の賭けを違法に行い、FAから18ヶ月の出場禁止処分を受けたことである。

この賭けには自身が出場した試合を含まれ、当時34歳だった彼は、この出場停止処分によって事実上引退を余儀なくされた。後に上訴により出場禁止期間が5カ月に短縮されたが、その前にクラブから解雇され、二度とプロとしてプレーすることはなかった。

(By ALLSTARS CLUB編集部)