アーセナル エミレーツスタジアム

サッカークラブにとってサポーターは欠かせない存在なのはこのコロナ禍での無観客試合での試合を経験した我々にとって明白だろう。サッカーの歴史には深くサポーターが関わってきた。

特にサッカー文化が根強いヨーロッパや南米では生まれた時から一生自分が愛するクラブに忠誠を尽くし、応援し続けるサポーターも多くいるだろう。

今回は上記のようにクラブ忠誠を誓うサポーターたちがどのような愛称で呼ばれているかを紹介する。

クラブのサポーターの愛称5選

1. KOP:コップ(リバプールFC)

プレミアリーグの強豪リバプールのファンの愛称はKOP。KOPと呼ばれる様になった起源をたどると1900年にまでさかのぼる。当時、南アフリカの戦場で、ボーア戦争が起こっていた。

イギリス軍は「スポインコップ(Spoin Kop)」と呼ばれる丘の上を攻略しようとし、300人の兵士が命を落とした。彼らの多くはリバプール出身で、当時のリバプールFCは初のリーグ優勝を目指していた。

1906年に2度目のリーグ優勝を果たした後、クラブはファンの忠誠心に報いるため、石灰とレンガで作られた新しいスタンドを建設。

スタンドは、兵士たちが命を落とした丘にちなんだ「The Kop Stand」と名付けられ、今日までそのスタンドで応援する彼らはKOPと呼ばれ、彼ら自身もそう名乗っている。

2. La 12:ラドセ(ボカ・ジュニアーズ)

スペイン語で12番目を意味するLa 12。背番号12という意味のこの言葉の起源は1925年にまでさかのぼる。

この年、ボカは、アルゼンチンサッカー界初となるツアーを敢行。そこには選手、コーチングスタッフに加え、ファンが参加していた。

このファンは、選手達をサポートしたことで一人の選手として扱われていた。そして彼らは「背番号12:La 12」と呼ばれていた。

その後、あるジャーナリストからも、ボカファンの特徴であるサポーターのチームへの熱狂と情熱から、「ファンはボカの背番号12番」とコメントしている。主にLa 12はボカの熱狂的なファンのグループを指すことが多い。

3. Culé:クレ(バルセロナ)

バルサファンの愛称で、「お尻」という意味。

クラブ創設時代は収容人数が多くなく、座れない人たちはその外にある壁に腰掛けて観戦していた。これがお尻の列の様に見えたため、バルサファンのことをクレと呼ぶようになった。

4. Gobbi:ガッビ(ユベントス)

ユベントスの選手やサポーターを指す言葉で、「猫背の人」という意味。

この言葉は古くから使われているが、その由来には様々な説があり、対戦チームのファンが圧倒的な強さを誇ったユベントスを貶めるために作った蔑称という説も。しかし、最も有力な説は、クラブが結成されて間もない1900年代初頭にさかのぼる。

当時のユニフォームは粗い生地でできており、Vネックの幅が広いため、選手がピッチを走るとシャツの中に空気が入り、こぶのようになっていた。

これに気付いたファンは、スタジアムでのチャントに「gobbi」という言葉を使うように。そこから「gobbi」が定着したと言われる。

5. Gooner:グーナー(アーセナル)

アーセナルは愛称が「ガナーズ(The Gunners)」として知られている。その理由はアーセナルが最初に拠点を置いた場所に近い、ロンドン南東部のウーリッジにあるロイヤルアーセナル工場の軍需産業従事者がクラブを結成したから。

ロイヤルアーセナル工場では、武器や爆発物を製造していたため、このニックネームやエンブレムの大砲は、その伝統にちなんだもの。ファンがGoonerと呼ばれるのは「ガナーズ(The Gunners)」が訛ったためと言われている。