サラー

一時期の低迷を経て、近年躍進を見せるリヴァプール。アリソンやファンダイクを中心とした守備、ファビーニョやヘンダーソン、チアゴなどの盤石な中盤、マネ・サラー・フィルミーノの3トップは欧州サッカー界を席巻した。

そんなリヴァプールが本拠地としているのは周知の通りアンフィールド。サッカーファンなら一度は行ってみたいスタジアムのひとつだろう。

スタジアムに響き渡る「You’ll Never Walk Alone」は圧巻だ。スタジアムにいる全リヴァプールファンが声を合わせて選手を後押しする。

さて、そのアンフィールドだが、魅力的なのはスタジアム内だけではない。実はアンフィールドの周辺には、数々の名選手の壁画が描かれており、スタジアムにたどり着く前から気分を上げていくことができるのだ。

例えば、現役選手でいえば、サラー、アーノルド、ヘンダーソンが単独で描かれた壁画が存在する。

サラーは2017年にリヴァプールに移籍してから、すさまじい活躍でチームを引っ張ってきた。ここまで272試合167ゴール68アシストを記録しており、プレミアリーグ創設以降初となるチームのリーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇に貢献した。

一方のアーノルドは、ユースからリヴァプール一筋。出身地もリヴァプールであるため、地元のアイドル的存在といえるだろう。ロバートソンとの息の合った両サイドバックは、リヴァプールの黄金期の象徴の一つとなっている。

他方ヘンダーソンは、10年以上リヴァプールで活躍する古株。ジェラードが退団してからはキャプテンを務めており、試合中は中盤で攻守のバランスを取りながらチームを盛り立てるキャプテンシーを発揮する。

すでに引退しているレジェンドの単独壁画でいうと、ジェラードやレイ・クレメンス、イアン・ラッシュの壁画がある。

リヴァプールのキャプテンといえばジェラードだが、彼の壁画は単独が2つ、複数人のものが1つで合計3つ存在する。強烈なミドルシュートは、見るものを圧倒した。ミッドフィルダーながらシーズン二桁得点を4回達成するなど、高い得点能力を兼ね備えていた。

イアン・ラッシュは、リヴァプール史上最もゴールを決めた選手。生粋のストライカーであり、ワンチャンスを逃さない正確性を持ち味としていた。

レイ・クレメンスは、リヴァプールを代表する名ゴールキーパー。チャンピオンズカップ(現CL)制覇3回や1部リーグ優勝5回などに導いている。

その他にも、ジェラード、キャラガー、ロビー・ファウラー、ケニー・ダルグリッシュ、ファンダイクが一つの画角に入った壁画やヘンダーソンとアラン・ハンセンが2人で写った壁画などが存在する。

このようにアンフィールドの周辺に点在する選手たちの壁画。リヴァプールファンのみならず、往年のイングランドサッカーファンはぜひ訪れてみてはいかがだろうか。