ワールドカップ

カタールワールドカップの決勝はアルゼンチン対フランス。アルゼンチンは1986年以来の優勝、フランスは史上3ヵ国目の2連覇を狙う。

今大会のフランスは、決勝トーナメントの全ての試合を90分で仕留めてきた。全てのポジションに一流選手が揃っており、ベンチにも秀でた能力を持った選手たちが控えている。

一方のアルゼンチンは、準々決勝のみPK戦までもつれ込んだ。最終的に勝利したが、やはり120分+PK戦ともなると、体力的にも精神的にも疲れが溜まるはずだ。

実際、ラウンド16、準々決勝と連続でPK戦を戦ったクロアチアは、準決勝のアルゼンチン戦でかなり疲れが見えた。

このようにワールドカップの決勝トーナメントでは延長戦でも決着がつかない場合、PK戦が採用されているが、かなり非情なものであることには違いない。GKにしては見せどころではあるが、キッカーには相当なプレッシャーがかかるだろう。

どれだけ120分耐え忍んできたとしても、至近距離からのたった1本のシュートを失敗するだけで敗退する可能性もあるのだ。

実は過去のワールドカップでは、決勝戦でPKまでもつれ込んだ例がある。それも2件もだ。

今回は、ワールドカップ王者がPKで決まった試合を振り返っていこう。

1994年ブラジル対イタリア(0-0、PK:3-2)

初めて決勝でPK戦まで進んだのは、1994年のアメリカワールドカップ。ブラジルとイタリアによる試合だったが、お互い一歩も譲らず延長戦へ。それでもゴールが生まれることなく、運命はPK戦に託された。

イタリアの一人目はACミランのレジェンド、バレージ。しかし、大きく上に外してしまう。ただ、ブラジルの一人目マルシオ・サントスもGKパリュウカにセーブされ、振り出しに戻る。

その後2人目、3人目は両チーム共に決めるが、イタリアの4人目ダニエレ・マッサーロのキックがセーブされると、ブラジル4人目ドゥンガが決め、ブラジルがリードを奪う。

イタリアの5人目はロベルト・バッジョ。失敗すれば負けという場面だったが、上に外れてしまう。この時点でブラジルの優勝が決定した。

2006年イタリア対フランス(1-1、PK:5-3)

2回目の決勝でのPK戦は2006年のイタリア対フランス。ジダンのゴールでフランスが先制するも、マテラッツィのゴールでイタリアが追いつく。そのまま延長戦に入っても1-1の状態が続き、PK戦まで進んだ。ちなみにジダンの頭突きは、延長後半で生まれている。

1人目は両チームが成功させたが、イタリアの2人目が決めた後、フランスの2人目ダヴィド・トレゼゲがバーに直撃させ、先攻のイタリアがリードを奪った。それ以降は両チームともに失敗せず、イタリアが優勝トロフィーを掲げた。