カナダ代表

四年に一度の祭典、ワールドカップ。各国の選ばれし戦士たちが国を背負ってハイレベルな戦いを見せる。

1930年に初めて開催されて以来、今回のカタール大会を含めて実に22回ものワールドカップが行われてきた。

これまで、出場チーム数が増えたり、グループステージ制度ができたりとレギュレーションが何度も変わってきたが、2026年ワールドカップは大きく変わることになる。

史上初の3ヵ国共同開催

基本的にワールドカップは1ヵ国で開催されることが多いが、2026年は3ヵ国共同開催となる。アメリカ、カナダ、メキシコの北米3ヵ国だ。

これまで唯一複数国の共同で行われたのは、2002年の日韓ワールドカップのみとなっている。

開催都市は以下の通り。カタールワールドカップは移動が少ないという利点があったが、面積の広い3ヵ国の共同となると、かなりの大移動も予想される。

例えば、カナダのバンクーバーからメキシコのメキシコシティまでは約4000km。北海道(札幌)と沖縄(那覇)の1往復弱と考えると相当な距離だ。

【カナダ】
トロント(南東部)
バンクーバー(南西部)

【アメリカ】
アトランタ(南東部)
カンザスシティ(中央部)
サンフランシスコ・ベイエリア(西部)
シアトル(北西部)
ダラス(南部)
ニューヨーク/ニュージャージー(北東部)
ヒューストン(南部)
フィラデルフィア(北東部)
ボストン(北東部)
マイアミ(南東部)
ロサンゼルス(南西部)

【メキシコ】
グアダラハラ(西部)
メキシコシティ(中央部)
モンテレイ(北東部)

出場枠は32ヵ国→48ヵ国に

1998年フランス大会、従来の24ヵ国から32ヵ国に増加したが、2026年から48ヵ国に増えることとなる。ちなみに、これまでの通例であった開催国の自動出場は、現時点では決まっていない。

【1998年~2022年】
欧州=13ヵ国
アフリカ=5ヵ国
アジア=4.5ヵ国
南米=4.5ヵ国
北中米カリブ海=3.5ヵ国
オセアニア=0.5ヵ国

【2026年】
欧州=16ヵ国(+3)
アフリカ=9.5ヵ国(+4.5)
アジア=8.5ヵ国(+4)
南米=6.5ヵ国(+2)
北中米カリブ海=6.5ヵ国(+3)
オセアニア=1.5ヵ国(+1)

グループステージのチーム数が「4」から「3」に

チーム数が増えることにより、グループステージの分け方も変更される。1998年から2022年までは、4チームが8グループに分かれ、上位2チームが決勝トーナメント進出というレギュレーションだったが、2026年は3チームが16グループに分かれ、上位2チームが決勝トーナメントに進出することとなる。

つまり、これまでは決勝トーナメント進出の時点でベスト16だったが、2026年はベスト32という扱いになる。

【1998年~2022年】
4チームが8グループに分かれ、上位2チームが決勝トーナメント進出

【2026年】
3チームが16グループに分かれ、上位2チームが決勝トーナメント進出