ブエノスアイレス

カタールワールドカップで1986年以来36年ぶりの優勝を果たしたアルゼンチン代表。エースのメッシを中心にそれぞれが役割を果たし、通算3度目のトロフィーをアルゼンチンにもたらした。

アルゼンチン代表が凱旋したのは、現地時間12月20日の午前3時。にもかかわらず、多くのファンが詰め寄せ、真夜中とは思えないほどの盛り上がりを見せた。

そして迎えた同日の昼。いよいよパレードの本番だ。オープンバスに乗ったアルゼンチン代表チームは、ブエノスアイレスの中心地オベリスクに向かって出発した。

優勝したアルゼンチン代表を一目見ようと押しかけたファンの数は想像をはるかに超えるものだった。それ故、人混みの中バスは思う通り進むことができず、真夏の炎天下で徒歩より遅いスピードで進んだ。

道中は、バスに物を投げ入れるファン、橋からバスに飛び込もうとするファン、信号機にまたがるファンなどほとんど無法地帯そのものだった。

あまりのファンの多さにより、バスはオベリスクまでたどり着くことができず、途中でルートを変更することに。最終的にはヘリコプターに乗って目的地へ向かうこととなった。

アルゼンチンの『La Nacion』によると、5時間でわずか16kmしか進めなかったとのこと。人間が歩く速度は平均4km/hと言われているが、それよりも遅い計算となる。

このように大きな盛り上がりを見せたアルゼンチン代表のワールドカップ優勝。メッシもワールドカップでの代表引退を撤回しており、当分は選手側もファン側も王者として盛り上がることだろう。