アルゼンチン代表

日本時間11月22日19:00、いよいよアルゼンチン代表のカタールワールドカップが開幕する。初戦の相手はサウジアラビアだ。

今大会のアルゼンチン代表は盤石の状態と言えるだろう。ホアキン・コレアとニコラス・ゴンサレスを怪我で欠いたことは痛手だが、戦力は十分に揃っている。

守備陣には、エミリアーノ・マルティネスを初め、オタメンディやアクーニャなど経験のある選手からロメロやモリーナ、リサンドロ・マルティネスなど注目の若手が選出。

中盤や攻撃陣もメッシやディマリア、パプ・ゴメスといったベテランから、エンソ・フェルナンデス、ティアゴ・アルマダ、フリアン・アルバレスなど徐々に頭角を現し始めている選手が選ばれた。

そんなアルゼンチン代表で最も注目すべき選手は、やはりメッシ。大会開幕前に、カタール大会が最後のワールドカップになると公言しており、今大会にかける思いは人一倍強いだろう。

では、メッシが抜けた後のアルゼンチン代表はどうなるのか。絶対的存在が抜けるとなると、一気にチームのスタイルなどが変化するはずだ。

今回は、アルゼンチン代表の次世代を担うカタール大会に選ばれた若手選手を紹介していこう。

※この記事での「若手選手」は25歳未満とする(年齢は全てカタールワールドカップ開幕時)。

ナウエル・モリーナ(アトレティコ、24、DF)

22年の夏にウディネーゼからアトレティコに加入したモリーナ。ウディネーゼ時代は攻撃的な右サイドバックや右ウィングバックとして活躍し、得点にも大きく絡んだ。コパ・アメリカ2021の優勝メンバーでもあり、大舞台にはある程度の慣れているだろう。

ファン・フォイ(ビジャレアル、24、DF)

現在ビジャレアルでプレーするファン・フォイ。センターバックと右サイドバックをこなす。アルゼンチン代表では、オタメンディやロメロ、リサンドロ・マルティネスがいるため、右サイドバックでの起用になる。モリーナのライバルだ。

クリスティアン・ロメロ(トッテナム、24、DF)

強豪トッテナムで活躍するロメロ。強靭な対人能力が彼の最大の魅力だ。今大会は怪我の影響により本調子で挑めるかは不明だが、このまま成長すればアルゼンチン代表の絶対的な守備の要となるだろう。

リサンドロ・マルティネス(マンチェスターU、24、DF)

22年夏にアヤックスからマンチェスターUに移籍したリサンドロ・マルティネス。身長は178cmとセンターバックとしては小柄だが、空中戦には滅法強い。同い年の守備陣であるモリーナ、フォイ、ロメロとともに次世代を担っていく。

エセキエル・パラシオス(レバークーゼン、24、MF)

パラシオスは長年期待されながら、いまいち殻を破りきれていない印象。ただ、徐々に出場機会を増やし成長をみせている。今回のカタールワールドカップを飛躍のきっかけにしたい。

アレクシス・マク・アリステル(ブライトン、23、MF)

今シーズンのブライトンの躍進を支えるマク・アリステル。ゴール数だけでいえば、今シーズン14試合ですでに昨シーズンの数字に並んでいる(5ゴール)。三笘薫のチームメイトでもあるマク・アリステルは、今大会での活躍によってはさらなるステップアップが見られるかもしれない。

エンソ・フェルナンデス(ベンフィカ、21、MF)

リーベルプレートで大活躍を見せ、多くのクラブが関心を示しているとの報道がある中、ベンフィカに引き抜かれた。欧州初挑戦でも能力を存分に発揮。攻撃にも守備にも絡むことができる。

ティアゴ・アルマダ(アトランタU、21、MF)

ニコラス・ゴンサレスの代わりとして招集された。2022年からプレーするMLSのアトランタ・ユナイテッドでは、攻撃的MFとして6ゴール7アシストを記録した。身長が低く、ドリブルが得意であり、まさにメッシと似ていると言えるかもしれない。欧州のクラブに引き抜かれる日もそう遠くはないだろう。

フリアン・アルバレス(マンチェスターC、22、FW)

リーベルプレートで得点王を獲得し、強豪マンチェスターCに引き抜かれた。決定力が高く、どのような形からでも得点を奪うことができる。ネクスト・アグエロとの呼び声も高い。