レアル・マドリード

レアル・マドリードがリバプールに1-0で勝利し、CL21-22が幕を閉じた。レアル・マドリードは今回の優勝で史上最多の14回目のビッグイヤー獲得となり、他クラブを圧倒し続けている。

今回はUEFA チャンピオンズ・リーグ 決勝の勝率をランキング形式で第12位から第1位まで紹介しよう。

※CL決勝を3回以上戦ったクラブに限る
※優勝した場合、勝利とカウント
※準優勝した場合、敗戦とカウント
※小数点第一位を切り捨て

12位 アトレティコ・マドリー 0% 

◆0勝3敗

1973/74シーズン: 
準優勝 ○ 0-4 バイエルン

2013/14シーズン: 
準優勝 ○ 1-4 レアル・マドリー

2015/16シーズン: 
準優勝 △ 1-1 レアル・マドリー

アトレティコは決勝に3回進出し、全て準優勝。シメオネ監督就任後に、CL決勝に2度進出するも、どちらも同じ街のライバルであるレアル・マドリーに敗れた。2013/14シーズンはアディショナルタイムに同点に追いつかれ、延長戦で3失点を喫し敗戦。2015/16シーズンはPK戦の末、涙を飲んだ。あと一歩のところでCL優勝を逃している。

11位 ユベントス 22%

◆2勝7敗

1972/73シーズン: 
準優勝 ○ 0-1 アヤックス

1982/83シーズン: 
準優勝 ○ 0-1 ハンブルガーSV

1984/85シーズン: 
優勝 ●1-0 リバプール

1995/96シーズン: 
優勝 ▲1-1 アヤックス (PK戦 4-2)

1996/97シーズン: 
準優勝 ○1-3 ドルトムント

1997/98シーズン: 
準優勝 ○ 0-1 レアル・マドリー

2002/03シーズン: 
準優勝 △0-0 ユベントス (PK戦 2-3)

2014/15シーズン: 
準優勝 ○1-3 バルセロナ

2016/17シーズン: 
準優勝 ○1-4 レアル・マドリー

ユベントスの初優勝は1984/85シーズン。レジェンドであるプラティニのPKで欧州王者に輝いた。1995/96シーズンには、デル・ピエロやデシャンらを擁したチームが2度目の優勝。決勝に9回進出するも、優勝は2回。近年はCL決勝では結果を出せず、まさかの5連敗中。これはCL決勝の連敗記録となっている。

10位 ベンフィカ 28%

◆2勝5敗

1960/61シーズン: 
優勝 ●3-2 バルセロナ

1961/62シーズン: 
優勝 ●5-3 レアル・マドリー

1962/63シーズン: 
準優勝 ○1-2 ACミラン

1964/65シーズン: 
準優勝 ○0-1 インテル

1967/68シーズン: 
準優勝 ○1-4 マンチェスター・ユナイテッド

1987/88シーズン: 
準優勝 △ 0-0 PSV (PK戦 5-6)

1989/90シーズン: 
準優勝 ○ 0-1 ACミラン

ベンフィカは決勝に7回進出し、2度優勝。ポルトガルでヨーロッパ王者になった初のクラブだ。チャンピオンズ・カップ時代に史上2クラブ目となる連覇を達成。クラブの黄金期である1960年代に5度決勝に進出。当時のエースはポルトガルのレジェンド・エウゼビオで、1965年にはバロンドールを受賞している。現行のチャンピオンズ・リーグになって以降、決勝に勝ち進んでいない。

9位 バイエルン 54%

◆6勝5敗

1973/74シーズン: 
優勝 ●4-0 アトレティコ

1974/75シーズン: 
優勝 ●2-0 リーズ・ユナイテッド

1975/76シーズン: 
優勝 ●1-0 サンテティエンヌ

1981/82シーズン: 
準優勝 ○ 0-1 アストン・ヴィラ

1986/87シーズン: 
準優勝 ○ 1-2 ポルト

1998/99シーズン: 
準優勝 ○ 1-2 マンチェスター・ユナイテッド

2000/01シーズン: 
優勝 ▲1-1 バレンシア (PK戦 5-4)

2009/10シーズン: 
準優勝 ○ 0-2 インテル

2011/12シーズン: 
準優勝 △1-1 チェルシー (PK戦 3-4)

2012/13シーズン: 
優勝 ●2-1 ドルトムント

2019/20シーズン: 
優勝 ●1-0 パリ・サンジェルマン

決勝に通算11度進出。歴代3位タイとなる6回優勝。1970年代には、ゲルト・ミュラー、ベッケンバウアーらを擁し、チャンピオンズ・カップ3連覇を達成。2010年代には、ハインケス監督が率いた2012/13シーズンとフリック監督が率いた2019/20シーズンに圧倒的な強さを発揮し、ビッグイヤーを獲得した。

7位タイ インテル 60%

◆3勝2敗

1963/64シーズン: 
優勝 ●3-1 レアル・マドリー

1964/65シーズン: 
優勝 ●1-0 ベンフィカ

1966/67シーズン: 
準優勝 ○ 1-2 セルティック

1971/72シーズン: 
準優勝 ○ 0-2 アヤックス

2009/10シーズン: 
優勝 ●2-0 バイエルン

決勝に5回進出し、3回優勝。1960年代に『グランデ・インテル』はチャンピオンズ・カップ連覇を達成し、クラブの黄金期を築いた。しかし、インテルは1964/65シーズンに優勝して以降、約45年間ヨーロッパの頂点から遠ざかっていた。再び、ヨーロッパ王者になったのは2009/10シーズン。モウリーニョ監督がイタリア史上初の主要タイトル3冠に導き、伝説を残した。最後にビッグイヤーを獲得したイタリア勢は彼のインテルだ。

7位タイ マンチェスター・ユナイテッド 60%

◆3勝2敗

1967/68シーズン: 
優勝 ●4-1 ベンフィカ

1998/99シーズン: 
優勝 ●2-1 バイエルン

2007/08シーズン: 
優勝 ▲1-1 チェルシー (PK戦 6-5)

2008/09シーズン: 
準優勝 ○0-2 バルセロナ

2010/11シーズン: 
準優勝 ○1-3 バルセロナ

マンチェスター・ユナイテッドの初優勝はボビー・チャールトンらを擁した1967/68シーズン。決勝に勝ち進んだ5回のうち、なんと4回がファーガソン政権。1998/99シーズンに、アディショナルタイムの2ゴールで逆転し、ファギーはCL初優勝。カンプ・ノウの奇跡として語り継がれている。赤い悪魔はロナウド、ルーニー、テベスらを擁した2007/08シーズンに、通算3回目のCL優勝を達成した。

7位タイ リバプール 60%

◆6勝4敗

1976/77シーズン: 
優勝 ●3-1 ボルシアMG

1977/78シーズン: 
優勝 ●1-0 クラブ・ブルッヘ

1980/81シーズン:
 優勝 ●1-0 レアル・マドリー

1983/84シーズン: 
優勝 ▲1-1 ローマ (PK戦 4-2)

1984/85シーズン: 
準優勝 ○0-1 ユベントス

2004/05シーズン: 
優勝 ▲3-3 ACミラン (PK戦3-2)

2006/07シーズン: 
準優勝 ○1-2 ACミラン

2017/18シーズン: 
準優勝 ○1-3 レアル・マドリー

2018/19シーズン: 
優勝 ●2-0 トッテナム

2021/22シーズン:
準優勝 ○0-1 レアル・マドリー

10回決勝に進出し、歴代3位タイとなる通算6回優勝。リバプールのCL優勝といえば、2004/05シーズンのイスタンブールの奇跡だろう。リバプールは前半だけでまさかの3失点を喫した。しかし、後半に3ゴールを記録し、同点に追いつき、PK戦の末に勝利を収めた。21-22年シーズンの決勝で対戦したレアル・マドリーとは3回目で、1勝2敗。