プレミアリーグ

通常のプロサッカー界では、45分ハーフの1試合90分で行われる。しかし、ファールやフリーキック、コーナーキック、スローインなどではプレーが止まっているにも関わらず、時間は動き続けている。

カタールワールドカップでは止まった時間を可能な限り正確にアディショナルタイムに反映するという手法が取られていたが、実際のところ各アクションにどれくらいの時間がかかっているのだろうか。

スポーツ分析を行う『Opta』が発表した、22/23年プレミアリーグのデータを紹介していこう。

・各アクションにかかる平均時間

PK(112秒)
ゴール後から試合再開まで(72秒)
フリーキック(33秒)
コーナーキック(33秒)
ゴールキック(30秒)
スローイン(16秒)

このように、最も時間を要しているアクションは、PKであることが分かる。PKが宣告されてから、ボールが蹴られるまでに約2分もかかっているのだ。審判への抗議や審判によるカードへの記入、選手同士の駆け引きなどが時間ロスに繋がっている。

また、ゴール後から試合再開まで1分12秒かかっており、PK宣告からキックオフまでは単純計算で3分ほどかかっていることがわかる。

一方で最も時間ロスが少ないのはスローイン。ただ、少ないといっても1回につき平均16秒であり、これが試合中に何度もあるとなれば、それなりの時間が積み重ねられる。

『Opta』によると、今季プレミアリーグのインプレー時間は、1試合平均98分14秒の内54分46秒。55.8%とほぼ半分しか試合が動いていないのだ。

VARの導入によってさらに試合中断は増えており、平均73秒かかるそうだ。また、選手交代時間も考える必要があり、実はサッカーでは試合が動いている時間は1時間もない。

(By ALLSTARS CLUB編集部)