サッカー界において一番大きな大会であるワールドカップ。4年に1度ということもあり、選手たちにとってもより特別感が生まれることだろう。

ワールドカップが一番初めに開催されたのは1930年。ウルグアイが開催国となり、見事初代王者にも輝いた。

それから92年。カタール大会を含めると22回ものワールドカップが開催されたことになる。

これまでには様々な記録が生まれてきたが、今回紹介するのは4回の異なる大会でゴールを決めたことのある選手たち。キャリア序盤から終盤にかけて安定した活躍を見せなければそもそも出場することすら難しいのだが、実は5選手がこのすさまじい記録を達成している。

今回はこの5人の選手をみていこう。

ウーヴェ・ゼーラー(西ドイツ代表)

1958年スウェーデン大会:2ゴール(21歳)
1962年チリ大会:2ゴール(25歳)
1966年イングランド大会:2ゴール(29歳)
1970年メキシコ大会:3ゴール(33歳)

1人目は西ドイツ代表のウーヴェ・ゼーラー。1958年の自身初となるワールドカップから4大会連続でゴールを決めた。クラブではハンブルガー一筋で活躍。全公式大会を合わせて582試合に出場し、494ゴールを記録した生粋の点取り屋だ。2022年の7月に85歳でこの世を去った。

ペレ(ブラジル代表)

1958年スウェーデン大会:6ゴール(17歳)
1962年チリ大会:1ゴール(21歳)
1966年イングランド大会:1ゴール(25歳)
1970年メキシコ大会:4ゴール(29歳)

2人目はブラジル代表のペレ。サッカーファンであれば一度は名前を聞いたことがあるであろう「サッカーの王様」だ。17歳で出場したスウェーデン大会では、準々決勝で初得点を記録すると、準決勝でハットトリック、決勝で2得点と大暴れ。

続く2大会では1ゴールという結果に終わったが、自身最後の大会では4ゴール(うち1ゴールは決勝での先制点)を決めた。ブラジル代表はペレが出場した4大会中3大会で優勝している。

ミロスラフ・クローゼ(ドイツ代表)

2002年日韓大会:5ゴール(24歳)
2006年ドイツ大会:5ゴール(28歳)
2010年南アフリカ大会:4ゴール(32歳)
2014年ブラジル大会:2ゴール(36歳)

3人目はドイツ代表のミロスラフ・クローゼ。ワールドカップにおける通算得点記録保持者だ。2002年日韓大会でワールドカップデビューを果たすと、5ゴールを決めて大会得点ランキング2位に入った。

その後の大会でもゴールを積み重ね、最も得点が少なかった2014年大会ではチームとして優勝を飾るなど素晴らしいワールドカップ人生を歩んだ。クローゼといえばゴール後の前宙が特徴的だ。

リオネル・メッシ(アルゼンチン代表、4大会)

2006年ドイツ大会:1ゴール(19歳)
2010年南アフリカ大会:0ゴール(23歳)
2014年ブラジル大会:4ゴール(27歳)
2018年ロシア大会:1ゴール(31歳)
2022年カタール大会:5ゴール(35歳)

4人目はアルゼンチン代表のリオネル・メッシ。2006年のワールドカップで初ゴールを決めてから、11ゴールを積み重ねてきた。

カタール大会では決勝まで進んでおり、悲願の初優勝まで残り1勝となっている。

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表、5大会)

2006年ドイツ大会:1ゴール(21歳)
2010年南アフリカ大会:1ゴール(25歳)
2014年ブラジル大会:1ゴール(29歳)
2018年ロシア大会:4ゴール(33歳)
2022年カタール大会:1ゴール(37歳)

5人目はポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド。近年のサッカーにおける世界最高の選手の一人だ。2006年のドイツ大会でデビューを果たすと、PKでワールドカップ初ゴールを記録。

ワールドカップにおけるロナウドといえば、2018年ロシア大会だろう。スペイン相手にハットトリックを決めた試合は圧巻だった。

ロナウドは、カタール大会でゴールを決めれば、前人未到の5大会連続ゴールだったが、見事初戦のガーナ戦でPKを沈め、新たに歴史を塗り替えた。