マンチェスター・ユナイテッド

先日FIFAが「世界移籍レポート2022年版」を発表した。同レポートによると、2022年に実行された海外移籍は男子プロだけで20,209人となった。2021年と比較すると11.6%上昇しているという。

FIFAチーフ・リーガル&コンプライアンス・オフィサーのエミリオ・ガルシア・シルベロ氏は、「2年続いたクラブの移籍金支出のマイナス傾向は2022年に改善し、昨年の総支出は65億米ドルに達しました。2021年と比較して33.5%増加しましたが、それでも過去最高だった2019年を下回っています」とコメントを残した。

最も多額の支出を行ったのはプレミアリーグ。支出額は史上初めて20億米ドル超となる約22億米ドルだった。逆に最も移籍による収入が多かったのはフランスリーグアンで7億4030万米ドル。豊富な資金で優秀な選手を獲得するプレミアリーグと有望な若手を育てて多額で売却するリーグアンの特徴が顕著にでた。

支出面でプレミアリーグの次に多かったのはセリエAで6億7330万米ドル。それ以降はラ・リーガ(5億9250万米ドル)、リーグアン(5億4530万米ドル)、ブンデスリーガ(5億3760万米ドル)が続く。

選手別では、最も高額だった移籍はアヤックスからマンチェスターUに移籍したアントニーで9500万ユーロ。残りのトップ5は、フォファナ(8040万ユーロ)、チュアメニ(8000万ユーロ)、ダルウィン・ヌニェス(8000万ユーロ)、ルイス・ディアス(7500万ユーロ)となっている。

上位10選手の移籍だけで、2022年に移籍金として支出された金額全体の12.5%を生み出していた。

人数で見てみると、最も多くの選手を受け入れたのはポルトガルリーグ、最も多くの選手を送り出したのはブラジルリーグとなっている。