アグエロ キングス・リーグ

2023年1月から行われている「キングス・リーグ」。これは7人制サッカー大会で、元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ、元スペイン代表GKイケル・カシージャス、大人気ストリーマーのイバイ・ジャノスなどが主催しており、チェアマンは元バルセロナDFのジェラール・ピケとなっている。

このサッカー大会で面白いのは、ルールが通常のサッカーとは大きく異なるところ。例えばレッドカードが出されても5分間のみの退場であったり、1試合に一回特殊なカードを使用できたりと様々だ。

特殊なカードとは、「ゴールデンカード」と呼ばれるものであり、試合前に各チームのコーチが5枚から1枚引くのだが、中身は分からない。

カードの内容は、「即座にPKを獲得」「相手カードを奪う」「1分間得点が2倍」「相手選手を2分間退場させる」「ジョーカー」の5種類。ジョーカーは4つの内から好きな効果を発動させることができる。

それぞれのチームは試合中の好きなタイミングで1度使用することができ、試合を大きく左右することもある。

さて、このゴールデンカードと共に目を引くルールがあるのだが、それは「12人目の選手」というもの。

これは試合毎にアグエロやカシージャス、イバイ・ジャノスら各チームの会長が連れてくることができるのだが、なんと1月15日に行われた試合では、アグエロがアグエロ自身を「12人目の選手」に選んだのだ。

これにより、アグエロはサッカー選手として”復帰”することとなった。試合では1ゴールを決める活躍をみせたが、PK戦の末チームは敗退した。

アグエロの発表の仕方はエンターテインメント性の溢れるものだった。事前に行われた会長たちのミーティングでは、ピエロの恰好で「12人目の選手」を公開。この時点では誰なのか不明だ。

そして迎えた本番。試合前にピッチにピエロが現れたのだが、仮面を取るとそこにはアグエロの姿があった。まさか会長自身がピッチに立つとは思っていなかった会場は大きな盛り上がりを見せた。

このように通常のサッカーとは大きく異なるルールで行われるキングス・リーグ。Twitchなどで配信されているため、一度観戦してみてはいかがだろうか。