アーセナル エミレーツスタジアム

W杯が終わり、イングランドでは一足先にプレミアリーグが再開された。再開後も勢いを落とさず首位を走り続けるのは、2004年の無敗優勝から長らく優勝から遠のいているアーセナルだ。

現在のアーセナルの攻撃陣を牽引するのはサカ、ジェズス、マルティネッリの若い3人だ。

特にサカとマルティネッリは21歳にしてプレミアリーグでゴール数やアシスト数など数字として結果が出ていることを加味すると末恐ろしい。

しかしグーナーが2004年に見たものは更に偉大な選手たちだっただろう。今回は無敗優勝を遂げたアーセナルの強力かつ美しい攻撃陣を紹介していく。

デニス・ベルカンプ

ベルカンプほど美しいプレーをする選手はいるだろうか。得点力もさながら、パスセンスが抜群だ。ミドルサードでボールをワンタッチ、それからスルーパスで数々の得点を演出。あるいはファイナルサードで絶妙なポストプレー。

サッカーのバイブルのようなプレーをするかと思いきや奇想天外なプレーで相手を翻弄。加えてフィジカルやパワーも優れており非の打ちどころがない。

ロベール・ピレス

ロン毛に縦一直線のヒゲで印象に残っている方も多いだろう。ディ・マリアのように片足に頼ったドリブルで左サイドを駆け上がる。カットインからのシュートは彼の得意とするゴールパターン。

また持ち味のスピードでベルカンプからの配球で裏へ抜け出し得点を量産。ピレスはウイングやストライカー的な役割も果たすが、セントラルミッドフィルダーにも適性があり、プレーエリアが広い。以下で紹介するアンリが大活躍できていたのも、ピレスのおかげといってもいいのかもしれない。

ティエリ・アンリ

”怪物系ストライカー”の一人。無敗優勝を遂げた03-04では30ゴールを決め得点王に。とんでもない馬力にしなやかなボールタッチは数人がかりでも止められるものではない。

02-03シーズンにはプレミアリーグで未だに更新されていない24G20Aという異次元な記録を達成している。