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現在のところチャンピオンズリーグ決勝は、ロシアとウクライナの紛争地域から離れたサンクトペテルブルクにあるクレストフスキースタジアムで開催される予定だ。このスタジアムは、大会のメインスポンサーであるガス会社・ロシア最大手のガスプロム社が命名権を持っている。

ガスプロム社は2012年にUEFAのスポンサーとなり、昨年はプレイステーションを退け、メインスポンサーに昇格した。取締役会長であるアレクサンドル・デューコフは、ロシアサッカー連盟の会長も務め、昨年からはUEFAの執行委員会のメンバーでもある。

しかし最近のウクライナとロシアの紛争がチャンピオンズリーグにも影響を及ぼし始めている。UEFA(欧州サッカー連盟)は、チャンピオンズリーグ決勝の舞台をサンクトペテルブルク(ロシア)からウェンブリー(イギリス)に移すことを検討しているようだ。

ウクライナ侵攻によるヨーロッパ諸国の対応


ロシアのプーチン大統領が昨日、親ロシア派の分離主義者が長年にわたって支配してきたドンバス地域のウクライナ領を、独立した共和国として承認したことを受け、西ヨーロッパ諸国はロシアに対して一貫した措置を取るよう調整している。

ウクライナ国境ではここ数週間、ロシア軍の侵攻に伴い緊張が高まっている。EUのジョゼップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表によると、ロシア軍はすでにウクライナ領内に進入しているという。

El País紙によると、EUは、ロシアの国家と政府によるヨーロッパ市場へのアクセス禁止と分離主義地域への貿易禁止を含む、一連の制裁措置に取り組んでいるとのこと。米国も火曜日にはモスクワに対する制裁措置を発表すると見られている。一方で英国は現在のところ、ロシアの銀行5行などへの制裁を検討している。