ラ・リーガのアトレティコ・マドリードは、プロ・アマ問わずドローンを用いた撮影・放送を専門に行うスペインの企業「Fly-Fut」との契約を延長した。

同クラブと同スタートアップ企業とのグローバル契約は、最大で14カテゴリーをカバーしており、トレーニングや試合をドローンを使って撮影することができるようになった。Fly-Fut社は、元レアル・マドリード・元スペイン代表のフェルナンド・イエロ氏やイケル・カシージャス氏などが株主として名を連ねており、現在の評価額は1260万ユーロ(約16億5300万円)。2年後にはこの評価額が倍増することを目指しているという。

Fly-Fut社のCEOルイス・ラゴステラ氏は「今回の提携により、アトレティコ・マドリードは、ドローンから撮影した映像をライブストリーミングで監督に提供し、監督がリアルタイムで分析できる世界初のクラブになります」と語っている。

また、「アトレティコはドローン技術を効果的に日々の業務に導入しているクラブです。PSGやマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティなどのクラブもドローンを活用していますが、使用されているのはトップチームとユースチームのほんの一部だけです。一方でアトレティコ・マドリードは様々なカテゴリーに対応しており、今後ヨーロッパの他のビッグクラブも追随してくるでしょう」と付け加えた。

Fly-Fut社は3年以内に4000人近いドローンパイロットを雇用し、国際展開を図る予定。すでにヴィトーリアSCというポルトガル1部リーグのチームでもプロチーム向けのサービスを開始した。累計で5000試合以上を収録しており、中でも子供向けサッカーと地域サッカーが多数を占める。プロのクラブ向けには、年間6000〜8000ユーロ(約78億7000万円〜約104億9200万円)の「Fly-Fut Pro」というサービスが売り出されている。