スペイン政府がブックメーカーとのスポンサー契約を禁止したため、2021-2022年シーズンにビジネスの一部を失うことを恐れたサッカー界は、この12カ月で何とか改革を行い、空いた穴を埋める方法を見つけだした。

Bitci.com、Sorare、Dapper、Socios.comのスペインサッカー界におけるスポンサー契約数は、2020-2021年シーズンが2件だったのに対し、2021-2022年シーズンは34件と増加した。これは、スペインサッカー界におけるブックメーカーのスポンサー契約が禁止されたことで、NFTやブロックチェーン企業がスポーツ分野に参入してきたことが大きな影響となっている。

2021年9月のブックメーカー広告に関する新規則の施行は、サッカー界にとって痛手となった。実際のところ、2021-2022年シーズンのラ・リーガは、4つのユニフォームがメインスポンサーでスタートした。

スペインサッカー連盟の試算によると、ブックメーカー広告廃止は、9,000万ユーロ(約116億6300万円)の穴ができることを意味すると発表された。ブックメーカー企業のスポンサーがないため、シーズン序盤では4つものクラブがメインスポンサーを探している途中であった。

スペイン政府は2021年8月31日まで、発効前に締結されたスポンサー契約を適応させることを認めていた。スペイン政府の警告があったにもかかわらず、2020-2021年シーズンは、1部2部リーグ計42チームのうち11チームがユニフォームの前面にブックメーカーのスポンサーを付けてスタートした。

しかし、今年上半期の間に、すべてのクラブがブックメーカーの代わりを見つけることができたわけではなく、CDアラベス、Rソシエダ、カディスCF、グラナダCFの4チームがメインスポンサーなしで2021-2022シーズンをスタートさせたほどである。サッカー界では前例のない出来事だったが、その後、RソシエダがFinetworkと契約したため、グラナダCFだけがメインスポンサーが無い状況になった。

ラ・リーガのメインスポンサーの変更


バレンシアCF: Bwin → Chilliz (Socios.com)
Rベティス: Betway → Finetwork
セビージャFC: Marathonbet → Naga
レバンテUD: Betway → Gedesco
RCDマジョルカ: Betfred → Taica Corporation
RCDエスパニョール: Betway → Riviera Maya
カディスCF: Dafabet → Bitci
CDアラベス: Betway → Zotapay
グラナダCF: Winamax → 無し