取締役会は、2020-2021シーズンの決算が4億8100万ユーロ(約621億7400万円)の損害を被ることで承認した。ただし同シーズンの締めの希望は明らかにしていない。クラブは放映事業を請け負う子会社を保持しており、経営パートナーを必要としている。


FCバルセロナの会長ジョアン・ラポルタ氏による取締役会は、2020-2021シーズンの最終決算を承認した。会長がすでに明らかにしているように、4億8100万ユーロ(約621億7400万円)の損害を被ることになる。損失が大きくなった主な理由は、9000万ユーロ(約116億3300万円)の引当金と選手達の価値が1億3800万ユーロ(約178億3800万円)下がったことにある。

またクラブの最高統治機関は、収入予想を7億6500万ユーロ(約988億8400万円)で承認しており、昨年と比べて1億3000万ユーロ(約168億400万円)以上改善したことになる。その理由として、カンプノウとパラウ・ブラウグラナへの入場制限が緩和され始めていること、観光に伴うビジネスが一部回復し始めていること、選手を上手く売却できたことなどが挙げられる。

2020-2021シーズンの収支と2021-2022年の予算は、10月16日と17日に開催される代表者会議で投票される。10月6日は、バルセロナのCEOであるフェラン・レヴェルター氏が、Deloitte社が担当していたデュー・デリジェンスの結果を発表する予定だ。

また、取締役会では、バルサスタジオの元で運営されているバルサ・プロダクションの法人化が承認された。この部門は、すでに3000万ユーロ(約38億7800万円)以上の収益を上げ、1700万ユーロ(約21億9700万円)のEBITDAを達成している。

ジョセップ・マリア・バルトメウ前会長の計画では、この事業を、リテール、アカデミー、イノベーションとともに、バルサ・コーポレートの傘下に収めることになっていた。このビジネスの評価額は4億ユーロ(約517億円)を超えており、その50%を取得しようとするファンドもあったが、ラポルタ氏は条件が好ましくないと説明した。当面は、正式な投資家を探すことはないと見られる。