ウォルバーハンプトン・ワンダラーズのオーナーであるFosun Sports社は、チームの戦略的パートナーとして、自国で事業の加速化を目指している米国企業に少数株式を売却しました。


プレミアリーグにおける新たな戦略的パートナーが参戦。サウジアラビアのファンドがニューカッスル・ユナイテッドを買収してから数週間後、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズFCは、ビジネスを強化するために新たな投資会社を迎え入れました。今回は、ウルブズのオーナーであるFosun Sports社が少数株式をPeak6 Investments社に売却したとのこと。

今回の買収により、Peak6はウルブズの「戦略的パートナー」となります。狙いは米国でのビジネスを加速させて市場の拡大することで、クラブは「ウルブズと『ウルブズeスポーツ』(ウルブズが運営するeスポーツチーム)に資本や専門知識を提供することで支援します」と述べています。

Peak6社はテクノロジー投資企業であり、ウルブズのeスポーツパートナーであるEvil Geniuses社のオーナーでもあるため、eスポーツはこの契約の重要な部分を占めています。

クラブはまた、「Peak6社の存在によって、プレミアリーグやeスポーツの舞台で活躍するウルブズとともに、中国のファッションブランド『WWFC』などFosun Sports社が運営するブランドに『強さ』をもたらす」と強調しています。

ウルブズの最高責任者であるジェフ・シー氏は、「Peak6社とは1年以上前から話し合いを重ねており、彼らを迎え入れることができて嬉しく思っています」と語っています。両社は、「スポーツ、テクノロジー、地道な努力、そして知性と革新によって成功を収める」という目標を共有しているという。

ASローマとNHLの投資家

今回の取引は、Peak6社にとってサッカー業界での初めての取引ではありません。同社は、イングランド以外ではセリエAのASローマや、2015年から2020年までプレミアリーグに参戦したAFCボーンマスの株主となっています。

サッカー以外では、自国の主要スポーツの一つであるアイスホッケーに投資しています。チームはNHLのミネソタ・ワイルドです。


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