スポーツ用品の製造・販売を行う米国企業「アンダーアーマー」の1月から9月までの売上高は、前年同期比35.3%増の41.5億ドル(約4,569億円)。また、利益も過去3年間を上回った。


アンダーアーマーは、コロナ前を上回る復活を見せる。その他の主要な多国籍企業は、すでにコロナ禍前の売上高を上回り、予想収益を上方修正しているが、アンダーアーマーは、コロナ禍前を上回るだけでなく、過去3年間の金融危機を完全に払拭した。2021年1月から9月期末には、2.5億ドル(約275億円)の利益を叩き出している。

この純利益は、コロナウイルスの影響で2020年1月から9月までに計上した7.3億ドル(約807億円)の損失とは対照的。この期間では史上最高だ。5年間は純利益に浮き沈みがあったのだが、2015年から2016年にかけては売上を膨らませたとして、900万ドル(約10億円)の罰金をSEC(米国証券取引委員会)に支払うことになった。

同社はここ数年で最高の状態だ。9月までの売上高は35.3%増の41.5億ドル(約4569億円)に達し、コロナウイルス前の水準をはるかに超えている。また、年末の業績予想を上方修正し、売上高は25%増加する見込み。

製品ライン別の売上高では、アパレル類がアンダーアーマーの売上の半分以上を占め、前年同期比40%増の27.4億万ドル(約3,016億円)、次にシューズ類で前年同期比41.5%増の9.8億ドル(約1,079億円)となった。 

さらに、アクセサリー類は、前年同期比31%増の3.5億ドル(約390億円)、ライセンス商品は前年同期比48.3%増の7,600万ドル(約84億円)となった。

地域別では、北米が全体の約60%を占め、前年同期比36%増の27.5億ドル(約3,025億円)、第2位は引き続き欧州・中東・アフリカ(EMEA)で、47%増の6.4億ドル(約706億円)。最も成長した地域は、中国を中心とするアジア・太平洋地域で、売上高は54.5%増の6.14億ドル(約675億円)だった。


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