チェルシー

日本時間10月5日28:00に行われるCLグループE第3節チェルシー対ACミラン。ホームのチェルシーにとっては新監督就任後初となるチャンピオンズリーグであり、今後を占うような非常に大切な試合になる。

一方のACミランもグループのメンバー的に最も大きな山場であり、勝てばグループステージ突破に大きく近づくことができるだろう。

今回は大事な一戦に先立ち、過去にチェルシーとACミランの両方でプレーしたことのある主な選手たちを紹介していこう。

※年齢順

エルナン・クレスポ

チェルシー:03-08(04-05、06-08はローン)
ACミラン:04-05(チェルシーからローン)

アルゼンチンの点取屋であるエルナン・クレスポは、主にイタリアのクラブで活躍したが、唯一の他リーグ挑戦(自国のアルゼンチン以外)はチェルシーだった。

リーベルプレートから移籍したパルマで4シーズン連続二桁得点の活躍を見せるとラツィオに引き抜かれる。すると1年目からセリエAの得点王に輝いた。ラツィオでは2年間プレーした。

その後インテルを挟んでプレミアリーグ初挑戦を果たすも、思うような出場機会得られずACミランやインテルへローン。

チェルシーを退団してからは慣れ親しんだセリエAでキャリアを全うした。現在はカタールのアル・ドゥハイルというクラブで監督を務めている。

アンドリー・シェフチェンコ

ACミラン:99-06、08-09(ローン)
チェルシー:06-09(08-09はローン)

ディナモ・キーウではCLバルセロナ戦でハットトリックを達成したことで世に知れ渡った。その後ミランに移籍し、セリエAやチャンピオンズリーグで大活躍。

ウクライナの矢とも称されるシェフチェンコは2004年にバロンドールを受賞し、世界最高のストライカーとして名を馳せる。04-05ではイスタンブールでリヴァプールを苦しめる存在となったが、PK戦で外してしまいタイトルを逃す。

06-07シーズンからはプレミアリーグへの挑戦となったが、当時のチェルシーはドログバ、アネルカが不動のエースとして定着したこともあり、キャリアが失速。2シーズン過ごした後、古巣ミランにローン移籍で戻る。その一年後はキャリアをスタートさせたディナモ・キーウに帰郷することとなった。

引退した現在ではウクライナ代表の監督、ジェノアCFCの監督を経験するも、ロシアのウクライナ侵攻もあり、現在は監督キャリアを中断中。

マイケル・エッシェン

チェルシー:05-14(12-13はローン)
ACミラン:14-15

ガーナ代表としても長年活躍したエッシェンは、全盛期のほとんどをチェルシーで過ごした。当時リーグアン最強だったリヨンからチェルシーへ移籍したが、1年目から主力として活躍し、チームのリーグ2連覇に大きく貢献した。

エッシェンといえば驚異的なスタミナとフィジカル。ピッチを縦横無尽に駆け回り、攻撃から守備まで全てに関与する。今のチェルシーで言えばカンテのような存在だ。

攻撃にも守備にも大きく貢献できるエッシェンは、チームに欠かせない存在だった。

フェルナンド・トーレス

チェルシー:11-15(14-15はローン)
ACミラン:14-16(14-15はチェルシーからローン、15-16はアトレティコへローン)

エル・ニーニョことフェルナンド・トーレスも実はチェルシーとACミランの両方でプレーしたことがある。ACミランのイメージがない人も多いのではないだろうか。

トーレスはディフェンスラインの裏を一瞬で突くスピードを持っており、そこからの決定力も目をひくものだった。チェルシー時代には若干本来のパフォーマンスから遠ざかっていたが、アトレティコ時代やリヴァプール時代は自身の特徴を存分に発揮していた。

トーレスがACミランでプレーした14-15年は暗黒時代の真っ只中。トーレスも10試合しか出場しておらず、消化不良だっただろう。ちなみにこのシーズンは本田圭佑と同僚だった。

チアゴ・シウバ

ACミラン:08-12
チェルシー:20-

現在もなおチェルシーやブラジル代表の守備の要として活躍しているチアゴ・シウバ。スピードがずば抜けているわけではないが、鋭い読みや的確なポジショニング、判断力で相手の攻撃を止める。またロングパスの精度も高く、攻撃の起点となることも多い。

さらにコーナーキックからのヘディングも印象的だ。チアゴ・シウバのヘディングは威力があり、何度もチームに貢献してきた。

ACミランは彼にとって初めて出場機会を得たヨーロッパのクラブだ。移籍初年度はEU外選手登録枠の影響で出場できなかったが、翌シーズンからは主力として活躍した。

実質3シーズンをACミランで活躍したのち、スター選手が揃うPSGへ移籍。ネイマールやムバッペなど我の強い選手たちを上手くまとめ上げた。

20-21年にチェルシーに移籍してからも、その経験とキャプテンシーで比較的若いチームを引っ張り、久しぶりのチャンピオンズリーグ制覇にも大きく貢献した。

オリヴィエ・ジルー

チェルシー:18-21
ACミラン:21-

アーセナルからチェルシーに渡り、プレミアリーグで安定した活躍をしていたジルーだったが、年齢的な問題もあり、出場機会を減らしていた。そんな中、イブラヒモビッチの稼働率の問題を抱えるミランからオファーを受け、新天地をイタリアに写す。

当時、クラブには9番を付けたストライカーは成績が残せないという「9番の呪い」というジンクスがあったが、ジルーは持ち前の勝負強さで完全に払拭することに成功。今シーズンは4G1Aと安定した活躍を見せている。

ティムエ・バカヨコ

チェルシー:17-(17-18以外はローン)
ACミラン:18-19、21-(両方ローン)

チェルシーで4000万ユーロで補強され活躍が期待されていたバカヨコだったが、戦術理解の部分に難があり、出場機会を減らし、一度ミランにローンされる。

当時の指揮官ガットゥーゾの下、2ボランチの一角として素晴らしい活躍をするが、CL圏でフィニッシュできなかったことでガットゥーゾの退任と共にバカヨコもクラブを去ることとなった。

それからモナコ、ナポリ(ガットゥーゾ監督と再会)とローン移籍で渡り歩き、21-22シーズンに再びミランに戻ってくるが、今度は上手くフィットせず、出場機会を得られていない。

フィカヨ・トモリ

チェルシー:16-21(19-20以外はローン)
ACミラン:20-21(ローン)、21-

チェルシーのアカデミー出身で若手のセンターバックとして期待されていたが、出場機会を得るためにローン移籍でブライトン、ハル・シティ、ダービーとプレミア、チャンピオンシップのクラブを渡り歩き、20-21にミランにローン移籍。

移籍するやいなや、キャプテンロマニョーリからスタメンの座を奪い、買取OPが行使され完全移籍を果たした。

ちなみにだが、フルネームはオルワフィカヨミ・オルワダミロラ・トモリ。