サッカー選手たちのキャリアはどれだけ息の長い選手であっても40歳までだろう。多くの選手が30代で引退を決断する。人生100年時代と言われる現代では引退後のキャリアが選手キャリアよりも長くなってくるだろう。引退後、クラブのスタッフとして育成に携わったり、監督として指導者の道を歩んだり、サッカーを離れて事業を立ち上げたりする選手もいる。

今回はサッカー選手としての知名度を活かして政界に進出した選手たち5人を紹介する。

政界に進出した選手5人

1.ジョージ・ウェア

リベリア出身のジョージ・ウェアはGKとしてリベリアの3部クラブでプレーしていたが、得点を取ることの楽しさを知り、FWへ転向。アフリカのクラブを経てモナコ、PSG、ミラン、チェルシーなどでプレーした。2003年に引退した彼は、2005年にリベリアの大統領選に立候補。そこでは敗れたもののその後も政治活動を続け、2014年に初当選となった。2017年の大統領選に立候補すると勝利し、第25代リベリア共和国大統領として現職。

2.ロマーリオ

ブラジル代表では1994年のW杯優勝メンバーとして知られ、バルセロナなどで活躍したロマーリオは2010年にブラジル下院議員選挙で当選。2014年にもブラジル上院議員選挙で当選を果たしている。

 

3.ペレ

サッカー界のレジェンドであるペレは引退後、FIFAの大使やユニセフの親善大使を務めるなど精力的にさまざまな活動に参加している。1995年にはスポーツ大臣に就任。ブラジル史上初の黒人閣僚として3年間職務を全うした。中でも選手がクラブの拘束に制限されずに自由に移籍できる法律「ペレ法」の制定に尽力した。

4.サミュエル・エトー

チャンピオンズリーグ優勝3回、ラ・リーガ優勝3回、セリエA優勝1回など輝かしいキャリアを持つエトーは2021年12月の会長選で現職のセイドゥ・ムボンボ・エンジョヤ氏を破って当選し、カメルーンサッカー協会(FECAFOOT)の新会長に選出された。長い間、内紛、汚職など混迷が続いていた運営組織であるFECAFOOTは、カメルーンのレジェンドである彼の下で再建することができるのか注目である。

5.アンドリー・シェフチェンコ

ウクライナの英雄としてミランやチェルシーで活躍したシェフチェンコ。2012年の現役引退後はウクライナ最高議会選挙に立候補するも落選。その後、趣味のゴルフでプロを目指すも予選落ちとなる。その後は監督としてのキャリアを歩んでおり、現在はジェノアの監督を務めている。