スペインサッカー連盟(RFEF)は、ワールドカップへの参加、放映ビジネス、スポンサーシップの売上から、収益は過去最高の9100万ユーロ(約116億5800万円、予算の22%)にのぼると予想している。


スペインが2022年のカタールへの切符を手にしてから、ちょうど1カ月が経とうとしているが、これはスペインサッカー連盟(RFEF)にとっては非常に重要な出来事であった。その理由は、サウジアラビアで開催されるスーペルコパとカタールで開催されるワールドカップのおかげで、2022年の売上高が4億600万ユーロ(約約520億円)と予想されるからだ。主な収入項目は、ナショナルチームおよび競技会の放映権で、男子ナショナルチーム、女子ナショナルチーム、コパ・デル・レイ、スーペルコパで1億2360万ユーロ(約158億3400万円)の収入が見込まれている。

2番目に大きな項目は商業ビジネスで、スポンサーシップとマーチャンダイジングの売上が全体の22%にあたる9100万ユーロ(約116億5800万円)を生み出す。これは、2018年と比較して3倍の金額である。スポーツイベントへの参加にともなうビジネスには、ワールドカップなどの代表戦だけでなく、コパ・デル・レイやサウジアラビアで開催されるスーペルコパなどのクラブトーナメントも含まれており、3680万ユーロ(約47億1400万円)の収益が見込まれる。これは3番目に大きな収入項目で、予算の10%程度を生み出すことになる。興行収入は1040万ユーロ(約13億3200万円)を見込んでいるが、これはコロナウイルスの状況に左右される項目だ。RFEFの会計担当は、「この数字は、現状ではあまり伸びていない数字だ」と説明する。

支出に関しては4億650万ユーロ(約520億7500万円)が計上されているが、収入も同額を予定しているため、RFEFは収支均衡の状態で年度末を迎えられると見込んでいる。プロではない州レベルの大会(3部相当、4部相当、女子2部リーグなど)のクラブへの経費や援助に最大9540万ユーロ(約122億2100万円)が充てられる予定。

その他支出は、合計6840万ユーロ(約87億6250万円)が代表チームの体制、技術スタッフ、トレーニングキャンプの費用に充てられ、3410万ユーロ(約43億6800万円)がコパ・デル・レイとスーペルコパの決勝に充てられる。コパ・デル・レイでは、成績に応じたインセンティブを含む1950万ユーロ(約24億9800万円)が支払われる。さらに審判費用として4560万ユーロ(約58億4200万円)、地域サッカー連盟への援助として3600万ユーロ(約46億1200万円)が配分される見込み。