リカルド・ペピ(アメリカ、19歳、CF)

W杯最終メンバーから落選

6人目はアメリカ代表のリカルド・ペピ。MLSのチームで結果を残すと、2022年冬にブンデスリーガのアウグスブルクに引き抜かれた。ただ出場機会をあまり得られず、2022年夏からオランダのフローニンゲンへローン移籍。移籍市場閉鎖間際の移籍だったが、その決断が間違いではなかったことを見せつける。

デビュー戦でいきなりアシストを記録すると、2戦目には移籍後初得点を記録。幸先の良い滑り出しを見せた。

代表デビューは2021年9月。北中米・カリブ海予選では10試合に出場し、3ゴールを記録した。9月末の日本戦・サウジアラビア戦の代表ウィークにも招集され、サウジアラビア戦では先発出場を果たした。

彼の爆発が見られれば、アメリカ代表はさらに上に進むことができるだろう。

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ヴィニシウス(ブラジル、22歳、LWG)

7人目はブラジル代表のヴィニシウス。21-22年にレアル・マドリードで覚醒したセレソンの次期エースだ。レアル・マドリードには2018年から所属しているが、当初は決定力不足が大きな課題だった。ドリブルで決定機まで行けるが、最後の一手が決められない。

しかし、21-22年に突如として得点能力が開花。ラ・リーガで3位タイの17ゴールをマークし、クラブのラ・リーガとチャンピオンズリーグの2冠に貢献した。

代表デビューを飾ったのは2019年だったが、初ゴールは2022年3月だった。チリ戦にスタメン出場すると、前半終了間際に左サイドの角度の小さいところから流し込んだ。

ただ、ブラジル代表の攻撃陣は非常に層が厚く、スタメンが確約されているわけではない。できるだけ良いコンディションで臨み、スタメンを勝ち取って活躍を見せてほしい。

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ピエロ・インカピエ(エクアドル、20歳、CB)

8人目はエクアドル代表のインカピエ。2021年にドイツの名門レバークーゼンに引き抜かれると、いきなり安定した活躍を見せる。今シーズンも多くの出場機会を得ており、更なる成長が期待される。

レバークーゼンでのポジションは左サイドバックだが、エクアドル代表ではセンターバック。9月27日の日本戦でも鉄壁の守備で日本の攻撃陣を苦しめた。

センターバックにしてはかなりの細身だが、鋭い読みでピンチの芽を摘む。これからフィジカルが成長すれば、世界指折りのセンターバックになれるだろう。

代表デビューは2021年6月。南米予選では11試合に出場した。W杯という大舞台での経験値がインカピエを大きく成長させる可能性も十分にある。

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フリアン・アルバレス(アルゼンチン、22歳、CF)

9人目はアルゼンチン代表のフリアン・アルバレス。リーベル・プレートで得点王を獲得するなど大活躍を見せ、イングランドの強豪マンチェスターCに引き抜かれた逸材だ。

低身長ではあるがゴール嗅覚に長けており、どのような形からもボールをねじ込むことができる。このような姿は、同じ国・同じクラブの先輩セルヒオ・アグエロを彷彿とさせる。

代表デビューは2021年6月。コパアメリカにも招集され、優勝を経験した。しかし、アルゼンチン代表の攻撃陣でスタメンを確保するのはそう簡単なことではない。メッシをはじめ、ラウタロ・マルティネス、ディマリア、パプ・ゴメス、アンヘル・コレアなど錚々たるメンバーが揃っている。

9月28日のジャマイカ戦ではスタメン出場でゴールという形で結果を残したが、本番はスーパーサブとして出番を待機することになるだろう。

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アブドゥル・ファタウ・イサハク(ガーナ、18歳、RMF)

10人目はガーナ代表のイサハク。2022年4月にポルトガルの名門スポルティングと契約を果たすと、22-23年からトップチームに合流。守田のチームメイトにもなった。

トップチームではここまで3試合にしか出場しておらず、全て途中出場で15分より多くプレーしたことはない。しかし、ガーナ代表ではクラブチームより多くの出場機会を得ている。

アフリカ予選では4試合に出場。クラブチームでの活躍や出場機会を考えると未招集でもおかしくないが、それだけ期待度が高いということだろう。

2021年の10月に代表デビューを果たすと、2022年9月28日のニカラグア戦で嬉しい代表初ゴールを記録した。ポルトガルやウルグアイといった強豪国と同組に入ったガーナ代表のジョーカー的存在になるだろう。

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