ACミランがリバプールFCの株主でもあるレッドバードキャピタルへの売却が決定的に。イタリア経済紙『Il Sole 24 Ore』によると、ACミランのオーナーであるエリオットは、クラブの価値を約13億ユーロ(約1761億8900万円)とする取引でレッドバードキャピタルと売却の仮合意に至ったという。

この仮合意は、4月に期限切れとなったクラブ買収の独占交渉契約を結んでいたインベストコープ社が、ロッソネリ買収レースから撤退した数日後に行われたものだ。

このレッドバードキャピタルは、スポーツ産業への投資に特化して設立されたファンドで、2022年に開幕予定のアメリカンフットボール競技「XFL」にも関与している。とりわけ、このファンドはスポーツ業界でのコミットメントを強化しようとしている。

今回レッドバードキャピタルがACミランの買収が実現すれば、欧州サッカー界で3度目の買収となる。2020年7月にはリーグ2のトゥールーズFCを、2021年3月にはプレミアリーグのリバプールFCやMLBのボストン・レッドソックスを所有するフェンウェイスポーツグループの株式10%を取得し、大きく進出している。

ACミランは19-20シーズンは1億9460万ユーロの赤字を計上、翌年はその額を9600万ユーロまで落とした。今季、21-22シーズンではCL出場やセリエAスクデット獲得でスポーツ面でも好成績を残せていることから赤字も更に減少されるだろう。