「卵」「麺」「ウサギ」・・・。サッカー界でこれらの単語を言われると誰を思い浮かべますか?おそらく多くの方が「?」となっているでしょう。

実は、これらは全てアルゼンチン人選手のあだ名なのです。アルゼンチンではよくサッカー選手にニックネームがつけられます。例えばマラドーナは、「毛深い奴(Pelusa)」や「ゴールデンボーイ(El Pibe de Oro)」と呼ばれており、日本では「神の子」と言われますよね。

今回はそんな「異名」を持った有名なアルゼンチン人選手を10人紹介します。面白いあだ名もあるので、ぜひ覚えて皆に知識を共有してみてください!

アルゼンチン人選手の面白いあだ名10選

1. 「小さいロバ(el burrito)」アリエル・オルテガ

クラブでは主にリーベルプレートで活躍したアリエル・オルテガ。アルゼンチン代表でも87試合に出場し16ゴールを決めている。オリンピック出場経験もあり、銀メダルを獲得した。「エル・ブリート」は父親がつけたらしい。

2. 「麺(El Fideo)」アンヘル・ディ・マリア

現在PSGやアルゼンチン代表で活躍するディ・マリア。彼の細身な体型から「フィデオ」と呼ばれているのだろう。アルゼンチン代表では120試合近く出場している。メッシとの連携も抜群で、ワールドカップ出場が決まっているアルゼンチン代表を優勝へ導けるのか。

3. 「卵(El Huevo)」マルコス・アクーニャ

現在セビージャで活躍するマルコス・アクーニャ。アルゼンチン代表でもプレーしており、先日行われたブラジル戦でも左サイドバックとしてスタメン出場を果たしている。「エル・ウエボ」と呼ばれる理由は不明。

4. 「小さいウサギ(El conejito)」ハビエル・サビオラ

リーベルプレート、バルセロナ、レアル・マドリードなど強豪クラブを渡り歩いたハビエル・サビオラ。アルゼンチン代表としてもプレーした。「エル・コネヒート」は低身長ながら素早いプレーをモチーフにしている。

5. 「ピエロ(El Payaso)」パブロ・アイマール

先ほどのハビエル・サビオラとリーベルプレートで好連携をみせたパブロ・アイマール。ヨーロッパではバレンシア、サラゴサ、ベンフィカで活躍した。アルゼンチン代表では52試合に出場している。「エル・パジャソ」の仮装をした写真が広まったためそのあだ名がついたらしい。

6. 「王子(El Principito)」ディエゴ・ミリート

スペインやイタリアでゴールを量産したディエゴ・ミリート。ラシンクラブ時代も含めてキャリア通算515試合で224ゴールを決めている。インテル時代は長友佑都と共にプレーした。「エル・プリンシペ」はエンツォ・フランチェスコリと容姿が似ていることからそう名付けられた。

7. 「インディオ:先住民(El Cholo)」ディエゴ・シメオネ

現役時代はアルゼンチン代表として100試合以上に出場し、現在はラ・リーガの強豪アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ。選手としても監督としても一流の人物だ。「エル・チョロ」は豊富な運動量でどの場面にも顔を出すことからつけられたあだ名らしい。

8. 「ノミ(La Pulga)」リオネル・メッシ

もはや何もいうことがないだろう世界のエース、リオネル・メッシ。バルセロナで圧倒的な活躍をみせ、体格も似ていることからマラドーナとよく比較される。実は「ラ・プルガ」というあだ名があり、由来は、小さなスペースで素早く細かく正確にプレーするからだそう。

9. 「上司(El Jefecito)」ハビエル・マスチェラーノ

バルセロナの黄金時代を支え、アルゼンチン代表でもキャプテンとしてチームを鼓舞したハビエル・マスチェラーノ。「エル・ヘフェシート」は、「へフェ」と呼ばれたリーベルのレジェンド、レオナルド・アストラーダとプレースタイルが似ていることからそう名付けられた。

10. 「クン(Kun)」セルヒオ・アグエロ

マンチェスターCを優勝に導き、現在はバルセロナに所属するセルヒオ・アグエロ。アルゼンチン代表ではメッシとの好連携を度々みせ、ゴールを量産する。「クン」はアグエロが幼少期に見ていた日本のアニメ「わんぱく大昔クムクム」から来ているそう(自伝による情報)。