日本時間12月10日に行われたブラジルリーグ最終節で、今シーズンの降格チームが決まった。降格したのはグレミオ、バイーア、スポルト、シャペコエンセの4クラブだ。グレミオは2017年に3度目のリベルタドーレス優勝を果たすなど南米屈指の強豪クラブだが、まさかの結果となった。これでグレミオは1991年、2004年に続いてクラブ3度目の降格となる。

最終節、グレミオが残留するには3つの条件が揃う必要があった。まず、グレミオが2021年シーズン王者アトレティコ・ミネイロに勝利すること。しかしそこは流石、強豪の底力でなんとか4-3で勝利を収めることができた。残りの2つは、ギリギリ降格を免れたジュベントゥージが5位コリンチャンスに負けること、そして、グレミア同様降格となったバイーアが4位フォルタレーザに負けることだった。全チームとも格上との対決だったが、なんとジュベントゥージがコリンチャンスに1-0で勝利し、グレミオ残留の夢は儚く消えることとなった。

ブラジルリーグは強豪が集うレベルの高いリーグの1つ。リベルタドーレスを3度も制しているグレミオも今シーズンはその波に飲まれてしまい、悔しいシーズンとなってしまった。しかし、そんなブラジルリーグの中で創設以来1度も2部リーグに降格していないクラブが3つ存在する。今回はその3つのクラブを紹介していこう。

ブラジルリーグで2部降格を経験していない3クラブ

 

1. フラメンゴ


1つ目のクラブは、ブラジル1部リーグ8回の優勝とリベルタドーレス2回の優勝を誇るフラメンゴ。リーグ戦で言えば2019年と2020年を2連覇しており、2019年はリベルタドーレスも制覇している。2019年のリベルタドーレス決勝はリーベルプレート相手に劇的な逆転勝利を収めての優勝だった。

主な現所属選手：フェリス・ルイス、ガブリエル・バルボーザ、デ・アラスカエタ、ダビド・ルイスなど

 

 

主な元所属選手：ジュリオ・セザール、ジウベルト、ジーコ、ロマーリオ、ベベト、ロナウジーニョなど

2. サントス


2つ目のクラブは、ブラジル1部リーグ8回の優勝とリベルタドーレス3回の優勝を誇るサントス。日本で開催された2011年のクラブW杯の印象が強い日本人も多いのではないだろうか。当時ネイマールが所属しており、メッシ擁するバルサとの戦いは非常に見物であった。サントスはサンパウロのクラブだが、同じサンパウロのコリンチャンス、パルメイラス、サンパウロFCとは強いライバル関係にある。

主な現所属選手：カルロス・サンチェス、マリーニョ、マルコス・ギジェルメなど

 

 

主な元所属選手：ペレ、ネイマール、ロビーニョ、ドゥンガ、三浦知良など

3. サンパウロ


3つ目のクラブは、ブラジル1部リーグ6回の優勝とリベルタドーレス3回の優勝を誇るサンパウロ。2005年に横浜で行われたクラブW杯決勝では、ジェラードやシャビ・アロンソ擁するリバプールを相手に1-0で勝利し、優勝を飾っている。先述の通り、サントス、コリンチャンス、パルメイラスとは強いライバル関係にある。サンパウロ州にはカンピオナート・パウリスタという同州のクラブが戦うリーグがあるのだが、この4チームが圧倒的な優勝回数を誇っている。（コリンチャンス：30回、パルメイラス：23回、サンパウロとサントス：22回）

主な現所属選手：ミランダ、ティアゴ・ヴォルピ、リゴーニなど

 

 

主な元所属選手：リバウド、カカ、カゼミロ、アドリアーノ、ルイス・ファビアーノなど