セルティック

冬の移籍市場が終了した。スコティッシュ・プレミアシップのセルティックには、現在4人の日本人選手が在籍している。古橋亨梧、旗手怜央、前田大然、井手口陽介の4選手だ。

アンジュ・ポステコグルー監督は、横浜Fマリノスでの4年間を経て、2021年6月にセルテックの監督に就任。それ以降17人の新入団選手を獲得している。

ポステコグルー監督時代の選手獲得で明らかなのは、監督のビジョンとプレースタイルに合った選手獲得が行われていることだ。

あるインタビューでポステコグルー氏は、「セルティック入団前から選手移籍の管理は、私の契約条件に含まれている」と明言した。

ポステコグルー氏は、「もちろん、僕にとって移籍を管理することは不可欠だった。才能のある選手や、将来性があると思われる選手と契約するだけでは足りない。大事なのは、彼らが、私が望むチームのプレースタイルにフィットできるかどうかだ。もちろん、私以上にそれを理解している者はいない」と語った。

では、ポステコグルー氏がセルティックに連れてきた17人の選手と各選手の移籍金を見てみよう。


ポステゴグルー監督が獲得した選手一覧



リアム・ショー


シェフィールド・ウェンズデーから移籍したショー。これまでトップチームでの出場は、ヨーロッパリーグのレアル・ベティス戦の1試合のみ。現在、マザーウェルにレンタル移籍している。

移籍金:30万ポンド=約4700万円 (連帯貢献金)

オサゼ・ウルホグヒデ


ウルホグヒデはポステコグルー氏が最初に獲得した選手となり、約20万ポンドの育成費でシェフィールド・ウェンズデーからセルティックに入団した。

移籍金:20万ポンド=約3129万円 (連帯貢献金)

リエル・アバダ


イスラエルリーグのマッカビ・ペタフ・ティクヴァFCから移籍した20歳のウィンガー。38試合に出場し11得点を記録している。

移籍金:350万ポンド=約5億4440万円

カール・スタルフェルト


ロシアリーグのルビン・カザンから移籍。スウェーデン出身のカール・スターフェルトの移籍金は400万ポンドだった。

移籍金:400万ポンド=約6億2392万円

古橋 亨梧


ポステコグルー氏就任以来、最高額の報酬が支払われ、セルティックファンの新たなヒーローとなった古橋。ヴィッセル神戸には460万ポンドが支払われた。

移籍金:460万ポンド=約7億780万円

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ジェームス・マッカーシー


ジェームズ・マッカーシーは、イングランド・プレミアリーグでプレーしていたとき、負傷を繰り返していた。今回、クリスタル・パレスからフリーで移籍してきた。

移籍金:フリー

ジョー・ハート


ここ数シーズン、セルティックにとってGKのポジションは大きな問題であり、ヴァシリス・バーカス、コナー・ハザード、スコット・ベインは期待に応えられなかった。しかし、イングランドから移籍したハートは、今シーズン、ポステコグルー氏の先発GKのファーストチョイスとなっている。

移籍金:100万ポンド=約1億5661万円

ヨシプ・ユラノヴィッチ


ポーランドのレギア・ワルシャワから250万ポンドで移籍した26歳のクロアチア人選手。 右サイドバックとして契約したが、左サイドでもプレーしており、その多才ぶりを証明している。

移籍金:250万ポンド=約3億8995万

リアム・スケールズ


アイルランドのシャムロック・ローヴァーズからやってきた23歳は、ここまで5試合の出場にとどまっているが、その活躍には大きな期待が寄せられている。

移籍金:50万ポンド=約7813万円

ジョアン・フィリペ (ジョタ)


22歳のポルトガル人はベンフィカからのレンタル選手で、購入オプション付き。彼はセルティックですぐに人気者となり、多くのファンがこの先もセルティックでプレーしてほしいと願っている。

移籍金:レンタル移籍、購入オプション

キャメロン・カーター=ヴィッカース


トッテナム・ホットスパーズからレンタル移籍した身長185センチのアメリカ人CBキャメロン・カーターは、セルティックパークでのデビュー戦でゴールを決めた。

移籍金:レンタル移籍、購入オプション

ギオルゴス・ギアクマキス


ギリシャ人のストライカーは夏にオランダのVVVフェンローから移籍してきたが、怪我に苦しみ、まだセルティックスファンにその実力を見せることができていない。

移籍金:250万ポンド=約3億8995万円

前田 大然


ポステコグルー氏は、再びJリーグに目を向けた。現在、横浜F・マリノスからレンタル移籍している前田大然だが、クラブは購入オプションが遂行された場合、150万ポンドを支払うと報じられている。

移籍金:レンタル移籍、購入オプション

旗手 怜央


旗手の獲得のためにセルティックは川崎フロンターレに140万ポンドを支払った。デビュー後早々大活躍を見せるなど一気にセルティックファンの心を摑んだ。

移籍金:140万ポンド 約2億1902万円

井手口 陽介


ガンバ大阪は井手口の移籍金として100万ポンドを下回る金額を受け取った。現在は、移籍早々怪我をしたため、戦線離脱を余儀なくされている。

移籍金:85万ポンド 約1億3297万円

ジョニー・ケニー


ハイバーニアンFCが獲得を狙っていたが、最終的にセルティックへの移籍が決まった18歳。まだ、トップチームやコルツ(セルティックのセカンドチーム)では出場機会がないが、アイルランドのスライゴ・ローヴァーズから加入した将来の有望株と言えそうだ。

移籍金:12万5千ポンド 約1955万円

マット・オリリー


EFLリーグ1(3部相当)のMKドンズでMFとして活躍したオライリーは、ヨーロッパ中が興味を示していたが、セルティックが獲得に成功した。

移籍金:150万ポンド 約2億3466万円

移籍金の合計


ポステコグルー氏が就任して以来、セルティックは移籍市場で2297万ポンド(約35億9433万円)を費やしたが、オドソンヌ・エドゥアール、クリス・アジェ、ジェレミー・フリンポンの退団によって収入が相殺されている。

セルティックの移籍について、地元では、新監督はチーム作りのために移籍市場をうまく利用したと分析している。