チェルシー

Financial Timesによると、米国の実業家トッド・ベーリーと投資ファンドClearlake Capitalは、8億ポンドの調達にサインしたという。

今回の出来事は、ベーリー率いるコンソーシアムがチェルシーを25億ポンドで買収してから、数ヶ月後のことである。さらに17億5000万ポンドを投じ、スタンフォード・ブリッジから練習施設まで、チームとインフラを改善することを約束していた。バンク・オブ・アメリカやJPモルガンなどの銀行が資金調達に関与している。

ロシアのウクライナへの侵攻によってチェルシーを売りに出すことになったアブラモビッチ氏が設定した条件を満たすには、この出資約束が不可欠だった。この契約は、今年3月に英国政府が、アブラモビッチがプーチン大統領と密接な関係にあるとして制裁を加えた後に結ばれたものである。

クラブ売買の後、チェルシーの新オーナーは、世界中にファン層を広げるなど、クラブ運営を強化するための資金計画を立てている。また、技術やコンテンツ制作への投資、米国などでの市場展開も、クラブの成長を後押しするロードマップとなっている。

チェルシーの新たなビジネス・ディレクター

クラブは、ビジネス・ディレクターとしてトム・グリックを迎えることを発表した。1990年代半ばからスポーツ界で数々の要職を歴任してきた人物だ。同氏は、2004年から2007年にかけてNBAとブルックリン・ネッツを繋ぐマーケティング部門を担当。

そして2008年、ダービー・カウンティの会長として、サッカー界に進出した。2012年、グリックはマンチェスター・シティに移り、過去4年間はNFL(ナショナル・フットボール・リーグ、アメフト)のカロライナ・パンサーズの会長を務めていた。