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世界で最も厳しい予選の一つで、コロンビア代表はなんとしても試合に勝たなければならなかったが、ジェームズ・ロドリゲスのゴールのおかげでその目標を達成。しかし、ペルーがリマでパラグアイに負けることが絶対条件だった。

リカルド・ガレカ監督率いるペルー代表は、前半にジャンルカ・ラパドゥーラとヨシマール・ヨトゥンのゴールでパラグアイを2点差で下した。これを受けてペルーは、オーストラリアもしくはアラブ首長国連邦とのプレーオフへの出場権を獲得した。

その結果、コロンビアは南米予選で敗退。世界最大のサッカー大会の地域予選を通過した各チームにFIFAから支給される最低1200万ドルの報酬を逃すことになった。FIFAは、W杯出場が決まったチームに200万ドル、大会期間中にグループステージで敗退した16チームにはさらに1000万ドルを支給する仕組みになっている。

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コロンビア全国商人連合会(フェナルコ)は、サッカー代表チームがワールドカップ出場権を獲得できなかった場合、同国の経済的損失が生じ、飲食関連、スポーツバー、ファーストフード店、住宅、衣類などのビジネスの売上に深刻な影響を及ぼすと警告していた。

コロンビアは、準々決勝に進出した2014年ブラジル大会、ベスト16でイングランドに敗れた2018年ロシア大会と、2大会連続でワールドカップの出場権を獲得していた。

フェナルコの調べによると、2回のワールドカップ開催期間中、商人の収入は直前の同時期に比べ、30%から40%増加したという。

南米予選で自動進出を決めたのは、ブラジル、アルゼンチン、エクアドル、ウルグアイ。ペルーは今後、6月7日にドーハで行われるアジアのプレーオフで対戦するオーストラリアかアラブ首長国連邦のいずれかとワールドカップの出場権を争うことになる。

世界的イベントへの出場は一国の経済を動かし、コロナ以降、活気を呼び戻すきっかけにもなりうる。