エバートン プレミアリーグ

2018年からエバートンの筆頭株主となったイギリス系イラン人実業家ファラド・モシリ氏は、クラブに1億1900万ユーロ(約153億2100万円)を注入し、持ち株比率を94%に引き上げた。

同氏は、エバートンの株式33,333株を追加取得し、過去のクラブ社員による融資を資本化することにした。したがって、クラブによれば、「バランスが強化される」のだそう。

ファラド・モリシ

モシリ氏は2016年、同じプレミアリーグに所属するアーセナルの株式を15%売却した後、エバートンに加わった。最初の資金注入で49.9%の株式を取得し、その2年後には、少数株主から株式を取得し、出資比率を68.6%まで高めた。

モリシ氏の懸案には、5億7000万ユーロ(約733億8500万円)で建設される予定の新スタジアムも含まれている。

しかし、プレミアリーグはこのプロジェクトに警鐘を鳴らしている。というのもプレミアリーグは、かねてより、クラブとクラブオーナーに関連する企業との間のスポンサーシップ契約を疑問視しており、エバートンの新スタジアムの命名権を持つUSMホールディングスとクラブとの間の合意もそれに引っかかる可能性があるのだ。

偶然にも、そのオーナーであるロシアの大富豪アリッシャー・ウスマノフ氏は、モシリ氏のパートナーである。今後の動向に注目が集まる。