アスレチック・ビルバオは、10月の代表者会議で否決された新予算を提示しました。ソシオのポケットマネーで賄われる新型コロナに対する支援金が引き下げられ、予算も1億3591万ユーロ(約200億円)に削減されました。


アスレチック・ビルバオでは、2年ぶり2回目となる予算の見直しを行いました。同クラブは新たな見通しを提示しましたが、次の総会で承認されなければなりません。2021-2022年度の予想損失額を、10月時点の520万ユーロ(約6億7600万円)から447万ユーロ(約5億8100万円)に引き下げました。

今回の新たな調整により、財務事情が苦しくなるのを避けるために予定していた引当金の取り崩しを46万6458ユーロ(約6086万円)削減することができます。その理由は、スタジアムにファンが再び集まり始めたことにより、興行収入が100万ユーロ(約1億3000万円)増加したからです。アスレチック・ビルバオは合計で1億3591万ユーロ(約200億円)の売上を見込んでいます。

10月の決算で反対票が投じられた主な理由は、アイター・エリゼギ会長(写真の人物)がソシオに対して一人当たり120ユーロ(約1万5000円)の支援を求めていたことでした。最終的に43,425人からの寄付により、520万ユーロ(約6億7800万円)の特別収入が得られます。

しかし、現在は一人当たり85ユーロ(約1万1000円)に減額されています。つまり、同クラブはこの会費で370万ユーロ(約4億8200万円)近くを集めることになります。「85ユーロ(約1万1000円)という金額は、2021年10月の総会で理事会が提案したように、2021-2022シーズンに、通常の会計年度1年分に相当する会費収入を予算化することを可能にする」とクラブは説明しています。

一方で、シーズン終了までスタジアムの満員を維持した場合、チケット販売による追加収入として100万ユーロ(約1億3000万円)が予想されています。この金額は、クラブによると、特別料金の減額を補うためのカギとなるそうです。総支出予算は1億4038万ユーロ(約183億円)となります。