現在ラ・リーガ10位のバレンシアCFは、メスタージャ・スタジアムへの入場制限解除による興行収入を以ってしても、テレビ収入の激減を補えないため、最大で1億400万ユーロ(約135億1100万円)のビジネスの落ち込みを予想しています。


昨年度、バレンシアの基本ビジネスは37%減少しました。2020-2021年シーズンのクラブ収入は合計で1億5200万ユーロ(約197億4700万円)に達し、前年比8%減となりました。最も打撃を受けたのは興行収入で、会費や加入者からの収入が1250万ユーロ(約16億1500万円)から0ユーロに減少しました。

今シーズンの見通しは良好ではありません。クラブは、通常業務での1億427万ユーロ(約134億7200万円)の売上、さらに選手の売却で3770万ユーロ(約48億7100万円)を得ること見込んでいますが、パンデミック後停滞している移籍市場では苦戦することになるでしょう。

昨シーズン、バレンシアは、フェラン・トーレス(マンチェスター・シティ)とロドリゴ・モレノ(リーズ・ユナイテッド)をプレミアリーグに売却したことで、総額4245万ユーロ(約54億8500万円)の利益を上げました。このほか、国内ではジェフリー・コンドグビア(アトレティコ・デ・マドリード)、ダニ・パレホとフランシス・コケリン(ともにビジャレアルCF)が他クラブへ移籍しています。

セグメント別に見ると、2021-2022年シーズンのテレビ収入は7131万ユーロ(約92億1400万円)で、2020-2021年シーズンに比べて14%減となっていますが、クラブの主要な収入源として重宝されています。リーグ戦等からの収入は44%減で330万ユーロ(約4億2600万円)がやっとです。

プラス面では、パンデミック前に比べて20%減少したものの、クラブは989万ユーロ(約12億7800万円)の年間シートおよび会員を獲得することになります。

支出面では、トップチームとの合意により、給与を前年比9%減の9733万ユーロ(約125億7500万円)に抑えることができましたが、その他の支出は抑えられていません。昨シーズンの減価償却費は、選手の大量獲得を前提とした以前の方針の影響により5112万ユーロ(約66億500万円)でしたが、今年は15%減の4320万ユーロ(約55億8200万円)と予想されます。