ペップ

昨シーズン、マンチェスターCの監督としてプレミアリーグを制し、通算4度目のプレミアリーグチャンピオンに導いたペップ。

マンチェスターCではもちろん、これまで率いたバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンでも指揮官として輝かしいキャリアを築いた。

戦術家としてトップクラスのペップは時に選手の適正を見極め、新たなポジションにコンバートすることがある。例え、その選手がそのポジションで世界トップクラスの選手であったとしてもそれは行なわれる。

例えばバイエルン時代、当時右サイドバックとしてプレーし、世界最高のサイドバックとも言われたラームをアンカーに起用したり、マンチェスターCの監督就任当初は中盤の選手としてプレーしていたファビアン・デルフを左SBで起用したりした。

そのほかにもたくさんの選手の適性を見極め、コンバートを行ってきたペップだが、その中でも最も印象的と言えるCBにコンバートを行った例を紹介する。

マスチェラーノ(DMF→CB)

ペップがバルサを率い、黄金時代を築き上げたスカッドの一員。2010年にDMFとしてリバプールから加入。加入当初はブスケツの控え選手としての立場だったが、DFラインに怪我人が続出し、CBにコンバート。DMFとして培った足元のうまさ、守備力を発揮し見事に当時のバルサのCBにフィットした。

その後はCBとしてスタメンに定着したマスチェラーノは2016年までバルサでプレーした。

コラロフ(LB→CB)

強烈な左足を持つコラロフは2010年にマンチェスターCに加入。左SBとして活躍していたが、2016年に監督に就任したペップによってCBとしての起用が目立つようになった。

CBとしてフィード能力を発揮し、2017年までマンチェスターCでプレーした。

ダビド・アラバ(LB→CB)

現在、レアル・マドリードのCBとして世界のトップレベルで活躍するアラバは元々バイエルン時代の左SBとしての活躍により大きく名を上げた選手だったが、2013年にペップが監督に就任すると左サイドバックとしてさまざまな役割をこなしながら、CBとしても初めてプレーした。

アビダル(LB→CB)

2007年にバルサに加入したアビダルは左SBとしてプレーしていたが、ペップによって時にCBとして起用されることがあった。2013年に退団するまで、腫瘍摘出手術を受けるなど厳しい時期を過ごすこともあったが、ラ・リーガ優勝やチャンピオンズリーグ優勝に貢献するなど黄金期を支えた。

フェルナンジーニョ(DMF→CB)

ペップが絶対的な信頼を置く選手だったフェルナンジーニョは、本職のCBがいる中でCBとして起用された。

「前後に動く彼はインテリジェントだ。全てを理解しているんだよ。もちろん、(CBをこなすためには)もっと練習しなければならない。だが、彼はそれが出来ると思う。彼のポジションは中盤だけどね」

「彼があのポジションでプレーした時に負けた場合、何が起こるか私には分かる。私は天才だろ?対戦相手に対するサプライズを発見しても、『何故プレー可能な4500万ポンドのストーンズをベンチに置くリスクを冒したんだ? 』と聞かれるだろう。私は分かっている」

「だが、彼はあそこでプレー出来る。私たちはスキルや必要なものを分析しているんだ。ビルドアップを理解している人物が必要であり、それが彼を(CBで)起用する理由だ」とペップはフェルナンジーニョについて語っている。