プレミアリーグ

世界のサッカー界で最も過酷なリーグであるプレミアリーグ。天候やスピード、フィジカルに簡単に適応できる選手はほとんどいない。そのため、デビューシーズンで自分の力を発揮できずに苦しむ選手が多くいる。

そもそも、他のリーグでの活躍が評価された選手がそれまでと同じようにゴールを決めるのは至難の業だが、中にはプレミアリーグデビュー戦で20得点以上を挙げ、すぐに頭角を現した選手もいる。

今回はその選手たちを紹介する。

ジエゴ・コスタ(14−15シーズン 20ゴール)

2014年にフェリペ・ルイス、クルトワ(レンタルバック)らと共にアトレティコ・マドリードからチェルシーへ移籍したジエゴ・コスタは移籍後最初のシーズンで20ゴールを記録。

モウリーニョ監督の下、堅実な戦いを見せたチェルシーはこのシーズン、勝ち点83を獲得し5度目のリーグ優勝を果たした。

ジエゴ・コスタは2018年、コンテ監督との確執が表面化したため、アトレティコ・マドリード復帰が発表された。

ユルゲン・クリンスマン(94−95シーズン 20ゴール)

ドイツ代表のレジェンドであるクリンスマンはシュトゥットガルト、インテル、ASモナコで素晴らしい成績を残し、30歳の時にトッテナムに移籍。

ソル・キャンベルらとプレーしたクリンスマンは20ゴールを記録し、その実力をイングランドでも証明した。

しかしシーズン終了後バイエルン・ミュンヘンへの移籍が発表された。

セルヒオ・アグエロ(11−12シーズン 23ゴール)

2011年にアトレティコ・マドリードからマンチェスターCに移籍したアグエロは加入1年目となった11−12シーズンに23ゴールを記録。

劇的な逆転優勝を決定づけるあのゴールを決めたシーズンである。

その後もエースとして2021年までマンチェスターCでプレーしたアグエロは、プレミアリーグで歴代4位となる通算184ゴールを記録し、バルセロナへの移籍が発表された。

ルート・ファン・ニステルローイ(01−02シーズン 23ゴール)

オランダで頭角を現したファン・ニステルローイは2001年にPSVからマンチェスターUに移籍。最初のシーズンとなった01−02シーズンに23ゴールを記録し、得点ランキング2位、チャンピオンズリーグでは10ゴールを記録し、大会得点王となった。

ファン・ニステルローイは2006年までマンチェスターUでプレーし、その後はレアル・マドリードに移籍。2012年に引退した。

フェルナンド・トーレス(07−08シーズン 24ゴール)

2007年にアカデミー時代から過ごし、キャプテンを務めたアトレティコを離れ、リバプールに加入。加入後最初のシーズンで24ゴールを決める大活躍を見せ、KOPの心を掴んだ。

トーレスはその後もコンスタントに成績を残し、リバプールのエースとして君臨したが、10−11シーズンの冬の移籍市場でチェルシー移籍が発表された。

その後、ミランやアトレティコ・マドリード、サガン鳥栖でプレーしたトーレスは2019年に現役を引退した。

プレミアリーグで1年目で活躍すること、今回で言えばストライカーが1年目で20ゴールを記録することは並大抵のことではない。

今シーズンからプレミアリーグ挑戦となるフリアン・アルバレスやハーランド、ヌニェスらは1年目から20ゴール超えるような活躍を見せてくれるのだろうか。