21-22シーズンにPIFにオーナーが移ったニューカッスルは、中東のオンラインストアを手掛けるNoom.comを袖スポンサーに。

このNoon.comという会社だが、政府系不動産開発デベロッパー「Emaar Properties」の創設者であり首長国の大物実業家でもあるMohamed Alabbar氏とクラブのオーナーPIFによるジョイントベンチャー(合併企業)だ。

同ブランドは、ファッション、電化製品、美容、食料品、家庭用品、ベビー用品を扱う地域屈指のデジタルeコマースプラットフォームであると謳っており、2016年にPIFとAlabbarが折半出資した10億ドル(1361億8500万円)でローンチした。2021年には、Noon.comはPIFを含む投資家から20億ドルもの追加融資を受けるための規定も設けている。

スリーブ契約の詳細は明らかにされていないが、マンチェスターシティとエティハドの件のように、今回のニューカッスルも「関連当事者」のスポンサーシップであることが明らかであるため、プレミアリーグの他のクラブがこの契約を精査することは確実だろう。

ところでプレミアリーグのトップ6のシャツスリーブ契約は、1シーズンあたり約1,000万ポンドの価値があると言われている。

昨年10月、ニューカッスル・ユナイテッドとマンチェスター・シティを除くプレミアリーグのクラブは、ニューカッスルが買収後にリーグ全体でクラブを所有しているオーナーとそのオーナーが所有している企業による商業契約を結ぶことを一時的に禁止することに賛成した。

しかし12月には、プレミアリーグのクラブはニューカッスルがサウジアラビア系企業と無制限にスポンサーシップを結ぶことを認めたが、各契約の公正価値をそれぞれ精査する必要があると主張した。

また、そんな中でプレミアの各クラブは年間100万ポンド以上のいかなるスポンサーシップ契約もプレミアリーグに提出し、関係者の利害と重ならないようにチェックすることで合意したと報じられている。