ナポリ

今季絶好調のナポリ

シーズン前半戦は負けなし。セリエAだけでなく2シーズンぶりに復帰したチャンピオンズリーグでもリヴァプール、レンジャーズ、アヤックス相手に快勝。チームのメンバー刷新が見られた今シーズンだが、スパレッティ政権2期目に入るナポリの完成度は欧州で見てもトップレベルにあるだろう。

唯一の懸念点と言えば、今季一番イエローカードを貰っている監督のスパレッティがこの先重要な試合で退席処分を食らい、居合わせないのではないかということぐらいだろう。

今回は好調ナポリを支える新加入の選手たちを紹介していく。

ナポリ 22-23新加入選手

ジャコモ・ラスパドーリ(22)

サッスオーロ→

メルテンス、インシーニェの後釜としてサッスオーロから加わったイタリア人ストライカーだ。昨季はウェスト・ハムに移籍したスカマッカとサッスオーロの攻撃陣を牽引し10G5Aの活躍を見せる。

今季ナポリに移籍してからはオシムヘンのリザーブとして出場機会は少なかったものの、オシムヘンがCLマッチデー1のリヴァプール戦で怪我したことで、代わりに抜擢された。

ミドルサード、ファイナルサードの両方におけるオフザボールの動きに長けており、セリエA、チャンピオンズリーグ、ネーションズリーグで自身が出場している全コンペティションで結果を残している。

(クラブ公式戦4G1A)

ジョバンニ・シメオネ(27)

エラス・ヴェローナ→

アトレティコ・マドリーの指揮官シメオネの息子だ。昨季エラス・ヴェローナでキャリアハイの17G5A。決定力がかなり高く、セリエA第7節、ミランとの首位直接対決ではマリオ・ルイのクロスをヘッドで合わせて劇的勝ち越し弾を上げている。

ラスパドーリと同じくオシムヘンの控えではあるが、これまでチャンピオンズリーグで2G、セリエAでは1Gと出場機会の割りには素晴らしいパフォーマンスを見せている。

彼の決定力の秘訣は「瞑想」だったりとか。

ケヴィチャ・クヴァラツヘリア(21)

ディナモ・バトゥミ→

今季ナポリの補強の大当たりと言えばこのクヴァラツヘリアだろう。こちらでも紹介したが、鋭いドリブル、フィジカル、スピードと相手にとって驚異となり得る要素が揃っている上に両足のキック精度が高く、正に鬼に金棒だ。

8月にはイタリア初挑戦にも関わらずセリエA月間MVPを受賞。クラブでもトップスコアラーの5点を記録(セリエA)。チャンピオンズリーグの成績も含めると6G4A。いかにナポリの攻撃の要を担っているかがわかるだろう。バロンドールを受賞できるぐらいの実力は既に備わっているだろう。

そんなクヴァラツヘリアだが実は18-19シーズンから補強のターゲットではあったそうだが、満を持して今季クラブに加わった。

キム・ミンジェ(25)

クリバリの後釜としてフェネルバフチェからナポリに加わったキム・ミンジェ。カンナムスタイルでパルテノペイ(ナポリのファン)の心を鷲掴み。この時、ピッチ上でもこれほどまでファンを魅了するとは誰も思ってはいなかっただろう。

そんなキム・ミンジェだがクヴァラツヘリアに続き9月のセリエA月間MVP賞を受賞している。魂溢れるプレーのイメージが先行しがちだが、ファールをせずにボール奪取する技術や攻撃の芽を摘むポジションニングだったりと予測能力が高い。「韓国のファンダイク」と呼ばれる理由がよくわかる。