イタリア経済紙「Il Sore 24 Ore」によると、ウディネーゼのオーナー、ポッツォ家は米国の金融グループとクラブ売却を巡って会議をしていたという。

目的はSPAC、すなわち「特別買収目的株式会社」についてだ。特別買収目的株式会社とは、事業を持たない会社が株式を公開していない会社を買収しその事業で上場するためのもの。そしてスポーツ界ではしばしばSPACでクラブを買収することが多い。

関係しているのは「890 Fifth Avenue Partners Llc」。ニューヨークを拠点とするメディアやスポーツ専門の金融グループで、5月に「Spac Group Nine Acquisition Corp.」とパートナーシップを締結している。

つまりこの取引が成就し、オーナーが変更されるとなるとウディネーゼはウォール街に上場する可能性がある。しかしながら今回の会議はまだ初歩的な段階で確証するものではないという。

仮にもし成立するとなると22-23のセリエAでは6つ目の米国資本となる。現時点ではローマ、ミラン、フィオレンティーナ、アタランタ、スペツィアの5つ。加えて昨シーズン降格したジェノアとヴェネツィアもアメリカ資本だ。

それに近年ではアメリカ資本の参入がより加速している。昨シーズンだけでもアタランタ、ジェノア、ミランの買収が行われた。そして今シーズンに入りウディネーゼの売却噂がでているというわけだ。