昨年開催された欧州選手権では、スペイン対イタリア戦が1417万人の視聴者と73%のシェアを獲得した。主に「テレシンコ」という放送局が無料で提供しており、番組別ではサッカーが9割を占めた。


スペインではサッカー観戦は無料の時代に入っているのか。2021年、テレビで最も視聴された25の放送のうち22をサッカーが占めており、その主役はテレシンコで放送された欧州選手権であった。欧州選手権が年間トップ15に入り、中でもスペイン対イタリアの試合は1417万人の視聴者と73%のシェアを獲得した。他には、ワールドカップ予選、UEFAネーションズリーグ、コパ・デル・レイなどを放送している。

有料チャンネルでは、Movistar LaLigaが0.51%にシェアを伸ばし、再び全チャンネル中トップとなった。また、チャンピオンズリーグ専門チャンネルも0.14%の視聴率を維持し、ランキングのトップ10に食い込んだ。エル・クラシコは、180万人以上の視聴者を獲得し、その年の有料放送の中で最も多くの視聴者数を得た。もう一試合のエル・クラシコは160万人の視聴者で2位となった。上位25の放送は、チャンピオンズリーグの試合、リーガの試合、または両大会に関するMovistarの番組であった。

しかしシェアを見てみると無料放送のテレシンコが圧倒的に多いことは一目瞭然である。日本では現在OTTにおける放送が主流になっており、実際にワールドカップ最終予選のアウェイ戦は地上波では放送されていない。この先サッカーの放映事情はどのように推移していくのだろうか。