VAR

先日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで年次ビジネスミーティングが開催されたが、新たに判定に関する決断が下された。

『MARCA』によると、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)に関連する判定を審判がスタジアムと放送局を通じて観戦者にライブで伝えることになるという。

野球では、際どいジャッジがあった際、審判がマイクを使って球場に説明するシーンが見られるが、サッカーでは、審判団の決断が下されても主審によるジェスチャーのみで分かりづらい部分があった。

国際大会で12ヶ月間試行するとのことで、まずは2月1日に開幕するFIFAクラブワールドカップで実施される。

VARは近年のサッカーでは欠かせないシステム。人間の目では判断しにくいプレーでも、ビデオで繰り返し見ることによってより正確な判定を下せるようになった。

直近の印象的なVARといえば、カタールワールドカップでの日本対スペインにおける日本の2点目だろう。

タッチラインぎりぎりのボールを三笘薫が執念で折り返し、田中碧が流し込んだシーンだ。VARによってラインを割っていないという正確な判定がなされたが、ボールがラインを割ったかどうかをリアルタイムで肉眼で判断するのはかなり至難の業といえる。

Jリーグ公式サイトによると、VARが初めて導入されたのは2016年。アメリカの下部リーグで試験的に使われた。

そこから欧州主要リーグが続々と取り入れ始め、2018年ロシアワールドカップでも用いられた。