米国オリンピック委員会は、2030年大会と2034年大会のどちらに招致するか、2022年の北京大会後に正式に決定するという。ソルトレイクシティは2002年に続き、開催都市に挑戦する。


ソルトレイクシティは、2030年の大会ではピレネー・バルセロナと競合する可能性がある。ユタ州の州都であるソルトレイクシティを候補地に選んだ米国オリンピック・パラリンピック委員会(Usopc)は、2030年と2034年のどちらの五輪を招致するか、年末に発表する予定だ。

米国委員会の説明によると、招致の予算は22億ドル(約2億5000万円)で、この中にはナショナルスポンサーが予定通り集まらなかった場合に使用できる2億ドル(1億7700万ユーロ)のコンティンジェンシーファンドが含まれているという。またこれに並行して、2002年の施設を維持し、ユタ州が世界のウィンタースポーツの中心地になる準備をするための2億5000万ドル(約285億3300万円)の基金が用意されているという。

米国は、2028年のロサンゼルス夏季オリンピックに続く大会として、2030年大会への招致を希望している。招致担当のフレイザー・ブロックCEOによると、2022年の北京大会の後、少し時間が経った後に発表するとのことだ。 

入札の主なハードルは、財務状況に関連するものである。実際、UsopcのCEOであるサラー・ハーシュランド氏は、米国が2大会連続でオリンピックを経済的に成功させながら開催できるかどうかはまだわからないと説明した。しかし、「ソルトレイクの準備が整ったことは良いニュースだ」とも指摘する。新施設を作る必要もなく、国民の支持を得る必要もないため、障壁は少ない。