まずは欧州5大リーグの他国(英国、ドイツ、イタリア、フランス)がターゲットになる。13クラブが契約しているが、ラ・リーガは2022年中に新しい地域に手を伸ばし、プロジェクトに参加するチームを増やしていく予定。


ラ・リーガはeコマース大手Amazonに「LaLiga Store」という独自のチャンネルを開設し、国際市場でクラブのマーチャンダイジングを販売することにしている。まずはターゲットをイギリス、ドイツ、イタリア、フランスに絞り、徐々に新しい地域に進出する予定だという。Amazonにショップを出しているのは、サッカーリーグとしては初となる。

現時点でこのプロジェクトには、ベティス、ビルバオ、エスパニョール、ソシエダ 、レバンテ、カディス、マジョルカ、オサスナ、アラベス、ビジャレアル、セルタ、グラナダ、ヘタフェの13クラブが参加している。これに加え、2022年の間に新しいチームを追加することを目標としている。また、このロードマップには、今年の上半期にアメリカ、メキシコ、カナダ、オランダ、スウェーデン、ポーランドで導入されるという内容が含まれている。

2022-2023年シーズンの開幕に向けて、中国、インドといった二大巨頭を攻略するとともに、中東やトルコにも足を踏み出す。また、ラ・リーガの計画では、スペイン2部のクラブもこのプロジェクトに参加し、eコマースビジネスや海外でのマーチャンダイジング、クラブグッズの販売も増やしていく予定だという。

デジタル化の先駆者「アスレティック・ビルバオ」

ところでこのようなデジタル化が進んだきっかけは、アスレティック・ビルバオの試みだろう。コロナウイルスによって34%減少したマーチャンダイジングからの収入を増やすために、プラットフォーム開発を目指していた。ビルバオはラ・リーガで年間700万ユーロ(約9億1400万円)のマーチャンダイズ売上を誇っていた。この試みのおかげで19-20シーズンのデジタル事業は74.2%増加している。