深澤佑太

2月に新シーズンが開幕するJリーグ。各チームは補強やキャンプなどで、着実に準備を進めている状況だ。

今回は、新シーズンに向けてルーキーの選手にインタビューをさせていただいた。第一弾は愛媛FCに加入した深澤佑太選手(22)。大阪桐蔭高校から関西大学を経て、プロ選手となった。

メインポジションはボランチ。果たしてどのような選手なのだろうか。

【画像】深澤佑太選手のギャラリー

━━━まず自己紹介からお願いします。

愛媛FCの背番号26番深澤佑太(ふかざわ ゆうた)です。ポジションはMFで主にボランチをしています。利き足は右で、得意なプレーはボールに関わり続けるところとスルーパスです。

━━━愛媛という街はいかがですか?

過ごしやすく、街の人も温かいです。そして、みかんがとても美味しいです。「紅まどんな」というブランドのものを食べた時に美味しいと思いました。

━━━プロサッカー選手になったことに関してどのように感じていますか?

プロサッカー選手には僕1人ではなれなかったですし、プロになるまで何不自由なくサッカーをさせてもらえた両親やこれまで指導してくださった指導者、そして同級生や大学の先輩・後輩がいたからこそプロになれたのではないかと思っています。

それに加えて、自分自身と向き合うことができたからこそプロサッカー選手になれたのではないかと思っています。

━━━プレー面のアピールポイントを教えていただけますか?

スルーパスやロングキックなどの精度です。

━━━選手としての理想像はありますか?

チームを勝たせることができる選手になることはもちろんのこと、応援される選手になることも自分自身の理想です。ピッチ内のことはサッカー選手である以上必ず求められることなので、それプラス人間性や立ち振る舞いが大切だと思います。

━━━参考にしている選手はいますか?

自分はこの選手に憧れているなどはなく、僕には僕の良さがあると思っています。ただ、試合前にはイメージを高めるために、デブライネ選手や田中碧選手のプレー集や試合動画を見たりはします。
深澤佑太

━━━いつからプロを目指していましたか?

サッカーを始めたときからプロサッカー選手になりたいと思って続けてきたのですが、より具体的に意識するようになったのは、大学2年生の時に大学のトップリーグで試合に出た時で、「できるな」という良い手ごたえを感じることができました。自分次第で手の届く目標だなとプレーで実感できたので、そこから口だけではなくてより現実的なものになったと思います。

━━━食事や睡眠、練習などでプロになるために意識していたことはありますか?

食事は、実家暮らしであったため、両親が気にかけてくれていました。そして、元々線が細かったのですが、身体づくりに力を入れました。ここは大学時代に一番意識していた部分です。

━━━これまでのサッカー人生で辛かったことや苦労したことは何ですか?

中学生の時です。当時ガンバ大阪のジュニアユースでサッカーをしていたのですが、やはり周りのレベルは凄く高く、中々試合にも出られないという状況が続いていました。一度ガンバ大阪ジュニアユースを退団して地元のチームに戻るかという話もあったのですが、最終的にガンバ大阪ジュニアユースに残りました。

この経験が一番辛かったですが、そこで挫折を味わったからこそ、プロになるために高校・大学と頑張れたのかなと思います。

━━━ガンバ大阪のジュニアユースに残った理由は何だったのですか?

両親と話をした時に、「もう少し頑張ってみたら?」といった声をかけてくれて、自分ももう少し頑張ろうと思えました。両親が踏みとどまらせてくれて、自分もそれに賛同できました。当時の3年間は技術を高めることもできましたし、サッカーを知ることもできた大事な時期でした。

━━━これからのサッカー選手としての目標は何ですか?

プロサッカー選手になった以上は日本代表を目指しますし、今の時代は海外に進出する選手も多くいるので、僕自身も海外でサッカーをしてみたいという願望があります。去年のカタールワールドカップは非常に盛り上がりましたが、僕もテレビで観ているのではなく、ピッチで代表としてプレーすることを目標として持っています。

━━━これからサッカー選手を目指す子どもたちに何かアドバイスはありますか?

今の僕自身もプロ生活をスタートさせたところなので、アドバイスというよりは今自分がやっていることを言います。

良い意味でプライドを持ちすぎないで、たくさんの意見を吸収して自分の成長に繋げることを意識しています。最終的には自分に矢印を向けて練習をし、一つ一つ課題を克服していくという点が大事になってくると思います。

━━━最後に愛媛FCのサポーター・ファンの方々に向けて一言お願いします。

今年はJ3優勝からJ2昇格という目標があるので、その目標をチームとして見失うことなく闘っていきたいです。そしてその中で、僕はプロ1年目ですが、遠慮せず自分らしさを出して、ピッチでは誰よりも走って、誰よりも闘う姿勢を見せ、ゴールやアシストでもチームの勝利に貢献できるように頑張ります。

1年終えた時に、目標が達成できるように選手皆で頑張りますので、応援よろしくお願いします。

(By ALLSTARS CLUB編集部)

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