メッシ

21-22年にバルセロナを電撃退団し、ネイマールやムバッペのいるPSGに移籍したメッシ。1年目こそ本来の姿を見ることができなかったが、2年目の今シーズンはここまで大活躍を見せている。

長年在籍したバルセロナからの退団が発表された時は全世界に衝撃を与え、バルセロナの最悪の経済状況も顕となった。

ただメッシがPSGに馴染んでいくにつれ、メッシとバルセロナの間にあった問題に関する話題は徐々に冷めていった。今となってはすでに過去の話のようなものだ。

しかし先日、スペインの有力紙『El Mundo』が衝撃の内容を明らかにした。当時のメッシとバルセロナのやりとりを一部公開したのだ。

その内容によると、5月4日に当時のバルトメウ会長はメッシの父親に提案を持ちかけた。バルトメウはなるべく早く1年契約の締結を望んでおり、そこには「毎年4月30日までにメッシが契約更新したくないと言わなければ、自動的に1年延長される」という内容も含まれていた。

返事があったのは6月11日。Cuatrecasasの弁護士ホルヘ・ペコート氏はバルトメウなどにある内容を送ったが、ここにはメッシの更新条件が全て書かれていた。

・メッシ側からの一方的な延長の可能性がある2023年までの契約

・固定給。20-21年に固定給の20%を削減し、21-22年と22-23年にそれぞれ年率3%の利息付きで削減分の10%ずつを回復させること

・未払いロイヤリティボーナスに利息をつけて支払うこと

・メッシとスアレスの家族用にVIPボックス席を確保すること

・クリスマスにアルゼンチンに帰れるよう家族全員が乗れるプライベートジェットを用意すること

・契約解除の場合、20-21年に後払いにされた金額に利息をつけて支払うこと

・サインボーナス1000万ユーロ(2023年6月に支給)

・スペインにおける増税時の報酬増額

・違約金を7億ユーロから10000ユーロに減らすこと

・メッシの右腕であるぺぺ・コスタ氏の契約延長

・メッシの実兄であるロドリゴ・メッシ氏に支払わなければならないコミッションを支払うという約束に署名すること

そこでクラブは、パンデミックによる収入の落ち込みを30%と主張し、次年度以降に回収する選手の減俸額もその割合とした。

バルトメウは6月25日に、違約金引き下げと1000万ユーロのサインボーナス(契約延長報酬)の即時支払いを拒否。

違約金に関して同会長は、10000ユーロとなればクラブがメッシに自由な退団権利を譲渡しているという印象を外部に与えかねないと考え、一方のサインボーナスに関しては経済的に不可能と見た。

そして、メッシ側に他のクラブと同様にバルセロナも選手の給与をパンデミック前の水準に戻すことは難しいと伝えた。バルセロナの収入が11億ユーロ程度になるまでは、どんな増額も受け入れられないと。

メッシ側はこれを拒否し、その時点で全てが終了した。これが今回『El Mundo』によって明かされた内容である。