ニューカッスルユナイテッド

今シーズンの欧州サッカー界における移籍市場を見れば、インフレが加速しているのは一目瞭然だ。とりわけプレミアリーグのクラブに移籍するというだけで選手に高値がつく。

21-22には新勢力として規格外の財力をもつパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)によって買収されたニューカッスルユナイテッド。「新たなPSG」とも言われてきたが、移籍市場ではスター選手を買い漁るといった様子は見られず。

実際にオーナーが変わってから行われた補強といえば、アレクサンデル・イサク(7000万ユーロ)、ブルーノ・ギマランイス(4210万ユーロ)、スヴェン・ボトマン(3700万ユーロ)など伸び代の大きそうな選手を獲得した。

もちろん、大した額なのは間違いない。実際に2シーズンのトータル移籍額は裕に2億ポンドを超えている。しかし当時サッカーファンが予想していたものとは少し異なるのではないだろうか。

そんなニューカッスルだが同クラブの監督、エディ・ハウはニューカッスルのファンに毎シーズン1億ポンドを超える移籍市場への投資は不可能だと警告しており、次のように述べている。

「この2シーズンのような移籍市場の膨大な投資は持続不可能だ。我々は移籍に伴う費用を抑える必要があるし、現在の移籍市場の異常さを自覚しなければならない。今後大事になってくることはクラブ全体に目を向けて改善していくことであって、移籍市場に投資することではない。将来的にはどのクラブもこんな異常な移籍への投資はできなくなる。」

監督だけでなく同じくニューカッスルのスポーツディレクターのダン・アシュウォース氏も、最も財力のあるオーナーをもってしてでも、現在の選手への投資が持続不可能だということを肯定している。

ニューカッスルユナイテッドだけに限らず、今後プレミアリーグの移籍市場がどのように変わっていくのか、ぜひ注目していただきたい。