ネイマール

チャンピオンズリーグは、2011年にパリ・サンジェルマンの会長に就任して以来、ナセル・アル・ケライフィが目を光らせてきたコンペティションである。就任以降、PSGが決勝に進出したのは、2シーズン前にバイエルン・ミュンヘンに敗れた1回だけである。

会長在任中に総額14億560万ユーロ以上、1シーズン平均1億2800万ユーロの移籍金を投じたと言われている。ただ、21-22年ラウンド16でのレアル・マドリード戦のように、チャンピオンズリーグ優勝という目標はいまのところ失敗の連続である。

会長就任から現在に至るまでの選手獲得費用および売却費用を見ていこう。

11-12年
支出:1億710万ユーロ
収入:940万ユーロ

12-13年
支出:1億5100万ユーロ
収入:475万ユーロ

13-14年
支出:2650万ユーロ
収入:1億3590万ユーロ

14-15年
支出:4950万ユーロ
収入:220万ユーロ

15-16年
支出:1億1610万ユーロ
収入:2290万ユーロ

16-17年
支出:1億3450万ユーロ
収入:5980万ユーロ

17-18年
支出:2億3800万ユーロ
収入:2億2200万ユーロ

18-19年
支出:2億2700万ユーロ
収入:1億1400万ユーロ

19-20年
支出:9500万ユーロ
収入:1億590万ユーロ

20-21年
支出:6200万ユーロ
収入:40万ユーロ

21-22年
支出:8950万ユーロ
収入:1150万ユーロ

2019-20年のシーズンは、アル・ケライフィがPSGの会長になって以来、唯一、移籍収入が選手獲得金を上回ったシーズンとなった。しかも面白いことに、フランスで全勝し、チャンピオンズリーグでも決勝に進出するなど、結果的には一番成功したシーズンであるといえる。


10回のCLに出場したPSGだが、、、


ケライフィ会長が就任して以来、10回チャンピオンズリーグに出場しているPSG。チャンピオンズリーグは、ケライフィの最大の関心事であり、PSGの経営権を握った最大の理由でもあるのだが、現時点でのケライフィの最大の功績は、決勝に進出したことである。

残りの出場回数のうち、ベスト16で敗退したのは4回、準々決勝敗退も4回で、準決勝では1回となっている。

獲得した選手のうち、最も高額なのはネイマールで2億2200万ユーロ、次いでキリアン・ムバッペの1億4500万ユーロ、ハキミの6650万ユーロと続く。一方、選手売却で最も収入が高かったのは、ゲデスの4000万ユーロ、ダビド・ルイスの3500万ユーロ、ルーカス・モウラの2840万ユーロだった。


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