レアル・マドリードは、スタジアム改修のために要求した当初の5億7500万ユーロ(約736億円)から、資金調達コストの抑制に成功した。


レアル・マドリードは最初の5億7500万ユーロ(約736億円)を2.5%の固定金利で調達したが、今回議会で承認された2億2500万ユーロ(約288億円)を追加調達することになった。支払期日は2年前に調達した資金と同じく、2049年となっている。2019年に5億7500万ユーロ(約736億円)を2.5%の固定金利で調達しており、2023年から2049年にかけて2950万ユーロ(約37億7600万円)を毎年返済する予定。また、クラブは3年間金利のみを支払うという猶予期間を得て、スタジアムの工事が完了した時点で元金の返済を開始できるようにした。

2年前は開閉式の屋根を設置することができなかった。というのもイベントの開催と芝の保護を両立させる技術的な解決策が見つからなかったのだ。それが原因で今回の追加資金が必要となった。スタジアム改修は、基本的には工事が完了した際にベルナベウが生み出す新たな収入に繋がる。昨年、理事会はベルナベウの改修によってクラブの年間売上高を1億5000万ユーロ(約192億円)増やすことができると説明していた。早ければ2022-2023年シーズン開幕時に実現する。

スタジアム改修の一つに2つ目のオフィシャルショップをオープンすることがあり、内装が大規模なショッピングセンターに変更される。合計で31,400㎡の床面積になるという。フロレンティーノ・ペレス会長の目標は、ベルナベウを365日ビジネスを生み出す場所にすることだ。サッカーの試合がないオフシーズンなどはコンサートなどを開催し、絶え間なく収入を生み出す。レアル・マドリードはこの見立てによって年間1億ユーロ(約128億円)以上の収入が期待できるとしている。