FCバルセロナの経済状況は引き続き厳しい状況となっている。ブスケッツ、ジョルディ・アルバの退団で大きな総年俸の引き下げに成功しているにも関わらず、ラ・リーガからは更なる総年俸軽減を求められている。

そのため、ルール上、収入の40%しか移籍金に使用されることが許されず、ビッグネームを売却せざるを得ない状況に迫られている状況だ。

その一人のビッグネームがアンス・ファティであるとスペインメディア『AS』は報道している。16歳の若さでプロデビューを果たし、メッシの退団後には10番を引き継ぐほどの勢いで急成長を成し遂げたが、直近2シーズンでは怪我に悩まされたこともあり、期待されているほどの活躍はできていないのが現実だ。しかし、このアンス・ファティがヴィニシウスのゴール効率の数字を上回っていることをご存じだろうか?

アンスはリーグ戦7得点で、レヴァンドフスキに次ぐバルサでの2番目のトップスコアラー。36試合に出場し(その内12試合が先発出場)、出場時間は1383分。つまり、197分おきに1ゴールという計算になる。今季10ゴールを決めたヴィニシウスのゴール効率は283分おきに1ゴールという数字だ。

もちろんこの数字のみで両選手の比較はできない。しかし、バロンドール候補とも言われるヴィニシウスと今季期待外れのアンス・ファティには、サッカーファンが思うほどの差はないかもしれないというのも事実かもしれない。本人は移籍を希望していないものの、バルサが実際に売却に動くとすれば、移籍先が気になるところだ。