アトレティコ・パソ

最終節 エルバニアVSアトレティコ・パソ

試合結果 


アトレティコ・パソ 1-0 エルバニア

エドゥ・クルス(後半7分)

スターティングメンバー

試合内容と歴史的な一日


昨日、アトレティコ・パソの運命をかけた一戦がおこなわれた。パソは昇格に向けてエルバニア戦をアウェイでむかえた。

この試合と同じタイミングでパソと上位争いをしているUDラスパルマスCやテネリフェB、アルカスの試合も行われていた。UDラスパルマスCはパソの試合が終わる前に終了しまさかの黒星。この結果を受けてアトレティコ・パソは勝利すれば問答無用でスペインサッカー連盟3部のチャンピオンとなり、2部への昇格が決定する。

そんな中、試合は終始拮抗しており、両者共に守備において高い集中力で相手の攻撃を許さなかった。

前半は両クラブとも決定機を作れず後半に突入。アトレティコ・パソの選手、監督、運営人、そしてファン、全ての人が喉から手が出るほど欲しかった一点は遠いかと思われた。

しかし後半7分。その時が訪れた。左サイドでファールを受けたパソはフリーキックからクロスを上げると、これをセンターバックのエドゥ・クルスがヘッドで合わせ待望のゴール。


その後、度々エルバニアがパソのゴールに襲い掛かるもパソの守備陣が最後まで集中力を切らすことなく試合終了。ホイッスルと同時に、パソのサポーター、スタッフ、監督、そして選手が喜びを爆発させた。

この試合で今シーズン全ての試合が終了。アトレティコパソは今年でクラブ創立から70年。今シーズンは昨年の9月の火山噴火でチームはサッカーすらできるか怪しい状況に立たされたが、それを乗り越え、団結が生まれ、パソは歴史的快挙を成し遂げた。そして来シーズンからまた新しい一歩を踏み出すことになる。

イタリアサッカーに精通する北川義隆氏は「サッカーの基本は至福と苛立ち」だと提言した。今後パソには更なる困難が待ち構えているだろうが、今はそんなことを忘れて存分に「至福」を味わうときだろう。

選手がラ・パルマ島の空港に到着したときには、大勢のファンが出迎えパソを祝福した。また現地時間の20時からは、ラ・パルマ島のエル・パソ市で熱狂に満ちたパレードが行われた。

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