アゴネイ

ラス・パルマスCは現在1位で次節勝利すればスペインサッカー連盟(RFEF)3部を優勝することになる。本来であれば、優勝チームはそのまま昇格できるが、ラス・パルマスはBチームの「ラス・パルマス・アトレティコ」が2部に所属しているため、「同じクラブのチームが同じリーグに属してはいけない」というルールの下、昇格できない。

そうなれば2位のチームが昇格できるようだ。そして現在2位につけているのがアトレティコ・パソ。今節ウニオン・スル・ジャイサ戦で3発快勝で2位に浮上したのだ。そしてRFEF3部は残り1試合。勝利さえすれば順位を下に落とすことがないので2位以上をキープできる。相手は前回対戦でパソがマニータで勝利したエルバニアだ。

今節 VSウニオン・スル・ジャイサ

スターティングメンバー

スターティングメンバー

試合結果


アトレティコ・パソ 3-0 ウニオン・スル・ジャイサ

ボラニョス(前半10分)

アゴネイ(前半44分)

ブライアン・マルティン(後半86分)

RFEF2部にあがることで


RFEF2部にあがることで、言わずもがな競争相手が強くなる。現在首位のラス・パルマスCの上位チーム、ラス・パルマス・アトレティコは2部の中でも下位にいる。それだけでレベルが段違いなのがわかるだろう。

それに伴い、カテゴリーも「アマチュア」から「セミプロ」に変わる。ちなみにだが「ラ・リーガ・スマートバンク(2部)」までいけばカテゴリーが「プロ」になる。

セミプロになるということは選手の給料面にも関わってくる。選手一人当たり最低でも月3000ユーロ(約41万円)はカバーしないといけない。RFEF2部では最多で22人選手登録できるので、もしフル稼働した場合は月6万6000ユーロ(約910万円)給料として負担することになる。

次に活動エリアが広がる。現在のRFEF3部は言わば地域リーグでカナリア諸島のチームだけが属していたが、2部に上がることでイベリア半島のポルトガル以東、スペインの南西のチームも含めたグループでリーグを争うことになる。

移動も飛行機になってくるので選手の体力もそうだが選手団の旅費がRFEF3部とは比べ物にならない。

まだまだ先の話になるかもしれないが、パソがRFEF1部に上がると中井卓大が所属するレアルマドリーのカスティージャや安部裕葵が所属するバルサBと対戦する機会がある。

このように、一つリーグが上がるだけでピッチ内外問わず、スポーツ面でも経済面でもより複雑になってくることがわかる。

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