ドルトムント

ボルシア・ドルトムントは、経営面が複雑な状態であると発表した。今シーズンの上半期末の業績は、2020-2021年度の同時期と比較して顕著な改善がみられており、2630万ユーロ(約33億6500万円)の赤字から3750万ユーロ(約48億円)の黒字に転換に成功した。

主な要因は観客の動員が可能になったことと、昨夏にジャドン・サンチョを8500万ユーロ(約108億7600万円)でマンチェスター・ユナイテッドに売却できたことの二つだ。

総売上高は66%増の3億1600万ユーロ(約404億3200万円)となった。ビジネス収入は前年同期比20%増の2億1200万ユーロ(約271億2500万円)だったが、このうち約半分が放映権によるもので、その額は2.5%増の1億120万ユーロ(約129億4800万円)となっている。

ドルトムント

興行収入に関しては、前シーズンはわずか60万ユーロ(約7677万円)だったが、今シーズンはスタジアムの観客動員が再開されたことで1310万ユーロ(約16億7600万円)の収入があった。

一方、スポンサーシップと広告収入は6230万ユーロ(約79億7100万円)で19%増、ドルトムントのマーチャンダイジングによる収入は2170万ユーロ(約27億7600万円)で6%増となった。その他の収入は1430万ユーロ(約18億3000万円)で、2020年7月から12月までの3倍となった。

選手の移籍によるキャピタルゲインは6020万ユーロ(約77億円)で、前年はわずか450万ユーロ(約5億7600万円)だった。支出面では、人件費が8%増の1億1100万ユーロ(約142億円)、減価償却費は3%減の5120万ユーロ(約65億5100円)となっている。

最後に、ドルトムントは2021-2022年の会計締めくくりの見通しの悪化を発表している。同クラブはチャンピオンズリーグのグループステージ敗退後、ヨーロッパリーグのベスト16でも敗退してしまったため、本来1200万ユーロ〜1700万ユーロ(約15.3〜21.7億円)の損失の見通しだったのが1700万〜2400万ユーロ(約21.7〜30.7億円)にまで膨れ上がった。